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カップリング小説
幻の1日(午前)
今日は学校も部活も休みの日
なのに、ボク…黒子テツヤはどうしてこうなったのでしょうか…

「迷子なの?」
「きゃー!可愛い〜!!」

さっきからボクは頭を撫でられてます

そう……朝起きたら、ボクは犬(テツヤ2号)になっていました
ボクの本体はなかった

とりあえず外に出てみましたが…

「家に連れてきたい〜!」

早くもピンチです


「……あれ、もしかして黒子っち2号!?」
その声は……黄瀬君

「えっ!?黄瀬君の犬なんですか!?」

黄瀬君はふわっとボクを抱き上げた

そして……「じゃあね」と女の子達に手をふってから、全力疾走
さすがモデルですね

人気のないとこにまで行って
「ふぅ、あぶなかったっスね…」とボクに囁いた
そうですねと言いたいとこですがボクは犬の姿なので、感謝の気持ちとして汗を舐めることしかできませんでした

「黒子っち……」

もしかして黄瀬君はボクだということを知って…

「もし……黒子っちだったら気絶してたっス〜」

……今すぐ気絶してくれませんかね
一瞬でも黄瀬君に期待したボクが間違ってました

「………こんなとこで……何してるんだ?」

いきなり現れたのは

「赤司っち〜!」

「遅いから迎えにきた……その持っているのはなんだ?」

「黒子っち2号っス!」

「意味が分からん」

「よく見れば分かるっスよ」

黄瀬君はボクを赤司君に差し出した
赤司君に抱き上げられ、目線を合わせた
ジッと見られると照れます

「テツヤとそっくりだな…目が…」

「そうなんス〜それで…連れていっちゃダメっスかね?黒子っちも来れないって言ってたし…」

ここにいますけどね
そっか…今日は……


待ち合わせ場所
本当は行かないつもりだった場所に…来てしまいました

「遅いのだよ。桃井は用事があって来れないと連絡がきたと青峰が言ってたのだよ」

緑間君の今日のラッキーアイテムはタコの貯金箱?

「涼太がファンに見つかってな…」
「うっ…見てたんスか!?」
「一部始終」

「……黒ちんはいないの?」

紫原君はお菓子持参

「ああ…そのかわり…」
「じゃーん!」

緑間君と紫原君が視線をボクにむけた
「犬?」

「黒子っち2号っス!緑間っちは会ったことあるんスよね」

緑間君が顔を近付けた

「やっぱり…撃つのだよ」

………え?

「この目を見ると無性に投げたくなるのだよ」

3P(スリーポイント)確実ですね

「だっ、ダメっスよ!可哀想っス!」

黄瀬君がギュウっとボクを締め付けました
……痛いです

「あ〜本当だ〜目が黒ちんに似てる」

紫原君はボクの頭を撫でた
なんか腹立ちます

「大輝はどこに行った?」
「峰ちんなら先に行ったよ〜」

紫原君が指差した
帝光中学校
今日は…キセキの世代と呼ばれるメンバーがそろって試合に初めて出た日
もちろん勝ちましたが…
そのときは純粋に皆凄いなと思っていましたが…更に進化していく君たちを間近で見てきたボクは……

「行くのだよ」
ボクたちは体育館へ向かった



運よく体育館には帝光中の生徒や先生はいなかった
いたのは……

「やっぱりここにいたんスね…青峰っち」

「よう!」

青峰君は持っていたボールを投げた
あっさりシュートをきめました

「大輝の行動は分かりやすい」

「久々に来たからしょうがねぇだろ……それより黄瀬…」

青峰君は近づいてきてボクを見つめた

「黒子っち2号っス〜可愛いっスよね!」

「テツ…2号か……」

ボクの頭をくしゃくしゃにした
青峰君の手……あの頃に戻ったような気持ちにさせる

「涼太、そろそろテツヤ2号を渡せ」

「黄瀬ちんだけズルイし」

「こんな時は勝負なのだよ」

「俺も参加するぜ」

「のぞむところっス」

平等な勝負……あみだクジ
ペンと紙は黄瀬君持ってました
こうして午後にボクをもつ係を勝手に決められた


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