*ss*
また抱き締めて欲しい、なんて我儘な願いだと分かっているけれど
それは遥か遠い藍州、夏の夜に、楸瑛は星空を見上げ、微笑んだ。
きっとまだ迷っている、愛しい人を想いながら。
彼は今どうしているのだろう。
やはりまだ、吏部という鳥籠の中にいるのだろうか?
彼はどちらを選ぶのだろう。
愛しい人に、その絶対の存在からの別離を強要するのはやはり酷だろうか?
(そばにいたい、という気持ちだけでは駄目かな。それでも君が好きなんだ)
どうか待っていて、愛しい人。
もうすぐ帰るから。
貴陽に居る君が少しでも、自分を想っていてくれたら良いと、楸瑛は思った。
○●後書き的な。●○
走り書き。ものっそい走り書き。
前作UP後に書きました。
お分かりかと思いますが、前作“愛しい人よ、…以下略”のside楸瑛版。
最近、「(楸瑛さんの台詞)、愛しい人」 が定例文化しています。テラ危険。
予想変換見られたら大変なことになりそうです。
著:2008・6・15
UP:2008・6・21
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