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*ss*
君の瞳に映るのが、いっそ自分だけならいいのにと願うのは傲慢だろうか。
「…っしゅ…え、楸瑛」
「うん」
「大嫌い…って、っ嘘…だ」
「知ってるよ」
「本、当はっ…ずっ…と、好き、で」
「うん、私もだよ」
「ず、っと言いたかっ…けど、言えなかっ…、」
「分かってる、愛しい人は誰より頑固で意地っ張りで、照れ屋さんだからね」


愛しい人の、何より美しいその菫色の瞳からしたたるは光る雫。
泣かせているのは自分なのに、むしろ嬉しいとさえ思う。
君を抱き締めて離したくない。
どうか一生、その瞳に映すのは自分だけにはしてくれないだろうか。


「絳攸、愛してるよ」
「…っ俺もだ、馬鹿っ…」


愛しい人を抱き締めながら、目の端に映る山のような酒瓶に、楸瑛は人知らず微笑んだ。



――――…彼が相当な泣き上戸と知っている人は、おそらくそうはいまい、と。









○●後書き的な。●○


すんません。(色んな意味で)

これも去年(2007)の秋頃書いたやつ。
打ち込むのが恥ずかしかったですorz
そしてやっぱ捏造が多いです。
泣き上戸……?
UP:2008.6.10

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あきゅろす。
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