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*ss*
sugar night
「何読んでるの?」
「ここ数年の人事記録だ。少し気になることがあってな」



楸瑛の問いかけに、絳攸は書面から全く目を離さず答える。
少し寂しいけれど、絳攸が気を許している証拠と知っている楸瑛は嬉しそうに笑う。



「なんだ。やけに上機嫌だな。気味が悪いぞ」
「いや、お互い最近は忙しかったからね。こうしてゆっくりできるのって良いなぁと思って」
「このところお前も主上のところにあまり顔を出さなかったらしいな?」
「まぁね。ちょっと面倒なことがあって。でもちゃんと片付いたから大丈夫」
「そうか。―――――…死ぬなよ?」
「おや、心配してくれてる?嬉しいねぇ」
「前言撤回だ。今すぐ死ね」
「またそんなことを言う」


手にした書物を投げようとしたその手は、いとも簡単に楸瑛に抑えられてしまった。
そのまま絳攸をやさしく抱き寄せて、囁くように尋ねる。


「絳攸、明日の予定は?」
「どうせ知っているくせに。―――…公休日だ」
「…そう。ならば構わないね?」



「―――――…燭台の明かりは消せよ、」




遠回しな是の言葉に、楸瑛は勿体ないなと呟いて、愛しい恋人に口づけた。







○●後書き的な。●○
この後は脳内補完でお願いします。(笑)
甘々かつつんでれ迷子。


著:2008・2・29(閏年!)
UP:2008・7・7


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あきゅろす。
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