私は君に恋をする
私の校友関係
吉田くんが登校するようになってから、心なしかクラスや学校が騒がしくなった気がする。
暴力沙汰は当たり前だし、体育の着替えなんか教室で全裸になるし!!
あのときはかなりビックリした。
吉田くんは本当によく分からない人だと私は思った。
そんな吉田くんと一緒にいる水谷さんを気の毒に思うが、吉田くんと一緒にいる水谷さんは何故だか楽しそうに見えたりもした。
中間試験後に吉田くんは何故か大人しくなった。
そして彼は学校に鶏を持って来た。
「鶏…」
「鶏がどーしたの?」
「いや、鶏を学校に持ってくるなんて吉田くんって変わってるよね?」
「ああー、確かに。てか吉田って行動が意味不明」
「相変わらず毒舌〜」
「てかさー、この問題分からん…。名前分かる?」
「私も分からなかった。てか、なぜ私に聞くの?大して頭よくないんだけど…」
「あたしらの中で1番頭いいのあんたしかいないっしょ?」
「あはは、言えてるぅ〜!!」
私が吉田くんの持ってきた鶏を見ながらポツリと呟くと私の友達たちはそれぞれ自由な事をいいはじめた。
そもそも私の成績は中の上なだけで、頭がいい訳ではありません。
「名前が分かんないならもう降参〜!!」
「じゃあさ水谷さんに聞いたら?頭いーし」
「確かに!!今吉田いないし、チャンスじゃん?」
「あたし水谷さんちょっと苦手…。なんか話しかけにくいし」
「じゃあ私聞いてくるよ。この問題でしょ?」
前から水谷さんと話してみたいと思ってたし。
それに何より吉田くんがいない今がチャンス!!
水谷さんと仲良くなれたらいいな♪
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