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noive――*
――灰色の空

 
 ―――歪んだ愛がなんだ

――――――――――――――――――――――――

“お前が俺を嫌いになる…?”

そんなことどうでもいいよ.

俺はお前が好きで、お前を愛しているから.
それだけで俺は満足だ.

例えお前が俺を嫌ったとしても

俺はお前を離したりしないから….

――――――――――――――――――――――――
綱「千愛?帰ろう」

今日も千愛を誘う。
これは毎日の日課みたいになってんな

千「う…うん?いいけど」

千愛は可愛い。独り占めしたい…
他の男なんかに見せたくないし、触らせたくない。
俺の千愛だから…俺だけ見てろよ…。

いつもみたいに学校での話したりした。
いつも通りじゃないのは俺の気持ちくらいかな。

綱「時間ある?公園よらね?」

千愛を公園に誘った。
俺のものにしたいんだよ…俺だけの千愛に。

千「ん…?いいよ?」

そういって微笑む千愛は本当に可愛い。

公園についてベンチに座ってなんでもない話をする。
こんな風に俺だけ…いつも俺だけ見てればいいのにさ…

恋愛の話になったとき、俺は千愛に質問してみた。

綱「千愛はさ、彼氏とか作んないの?」

明らかにおろおろしてる。
こういうとこが俺のツボだったりするんだよな…

千「んー、ほしいとは思うけど私に恋愛なんて似合わないでしょう?」

寂しそうに微笑む千愛を見て無償に壊したくなった。
俺はずっと好きなのに…愛してるのに、どうして気づかないんだよ。

綱「んなことねえよ。少なくとも俺はそんなこと思ってねえ…」

これは本音。
千愛に恋愛が似合わないんだったら、俺の気持ちはどうなんだよ…

千「…あり・・がと///」

照れたように言う千愛を見て思わず抱きしめた。

千「えっ?あ…どうしたのっ!?///」

このまま俺のものにしたい。
俺だけ見てればいいのに、俺しか見えなくなればいいのに。

綱「…俺さ、千愛のこと好き。」

シーン…

静かな時間が流れる。

千「え…?沢田く…ん?」

明らかに戸惑ってるよな。
俺も告白とか考えてなかったんだけどな…ついっていうか。

綱「俺だけ見ろよ。俺のこと好きになれよ…。」

抱きしめる力を強くして千愛を引き寄せる。

―――――――――――― 千愛side ――

沢田くんから告白された。
で、今抱きしめられてる…よね?

ドキドキしてるのは抱きしめられてるから?

千「え…あの、でも私恋とかわかんない…よ」

わからないの…。
沢田くんはかっこいい…今もドキドキしてる。

でも、好き…?
そうなるとなんか違うの。

綱「俺のこと…嫌い?」

沢田くんが切なそうに私を抱きしめる。
そんな顔しないでよ…。
ほっとけなくなっちゃうよ…

千「嫌い…じゃない。だけどっ!…恋愛的に見て好きなのかはわからないよ」

本当の気持ち。
今の沢田くんに嘘なんてつけないもん…

綱「…俺は好きなんだよ、俺だけを見てほしいんだよっ…!」

あ…れ?なんでだろう。
沢田くんが怖い…気がする。
好きっていってくれるのは嬉しい。私みたいなの好かれるわけないとおもってたから…

でもなんでなんだろう…やっぱり怖い

―――――――――――― 綱吉side――

俺のものなんだよ…
これで嫌われてもいい。
俺の千愛だから、逃がさない。離さない。

綱「千愛は俺のだよ…離さない」

ほら、千愛が怖がってる…
そんな千愛も可愛いと、愛しいと思えるんだよ?

千「ど…どうしたの?こわいよっ!」

もっとおびえればいい。
俺を怖がって…俺を。

綱「ね、千愛…俺のこと好き?…嫌い?」

千「怖いよ…こわっ…い…ッ」

泣いてる千愛…。
でも俺はそんな千愛をもっと見たいんだよ。

笑ってる千愛も、泣いてる千愛も
怒ってる千愛も嬉しがってる千愛も…

全部みたい。
俺だけ見れればいいんだよ。
俺だけに見せてればいいんだ…俺だけに。

他の奴に笑う?泣く?怒る?
そんな千愛なんていなくなればいい…
俺の手で殺してしまいたい。

俺が狂ってる?
ハハッ…そんなことわかってるさ.

愛してるから狂ってるんだよ?
狂ってる愛がなんだ?

―――――――――愛は愛だろ?―――


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あきゅろす。
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