心とは裏腹に
※クリスとアモンのお茶会風景。
クリス「ガイアとシェーンは何であんなに仲が良いんだ?」
アモン「子供の時から一緒だったからじゃない? ほら、僕らみたいに」
クリス「だが彼らとはまた違うだろう。私達は大人達から野放しにされていた分、結構好き勝手やってきたが……ガイア達は無理やり元老共の玩具にされていたんだ。そんな子供時代で……」
アモン「だからこそ、深い絆で繋がってるんじゃないのかな、あの二人は」
クリス「そうか……確かにそうかもな。互いが裏切る事は絶対に無いと確信している。だからこそ自分の意見を通し合えるし、自然体でいられるのか」
アモン「クリスだって十分自然体だよ。昔と変わらず優しいし、責任感強いし」
クリス「お前は変わりすぎだ。大体なんだ、その髪型は。鬱陶しいから切ってしまえ!」
アモン「あはは、よく言われる。でも、何でかな。切る気になれない」
クリス「単に面倒なだけじゃないのか?」
アモン「いや、それもあるけど。何ていうか、この髪は一緒に生きてきたからね、俺の絶望時代を」
クリス「……お前の事は深く考えない様にしてきた。今までずっとだ。だからかもしれないが、お前の考えている事が正直よく分からない」
アモン「クリス……そんな、大そうな事考えてる訳じゃないよ。ただ俺は、約束は果たしたいからさ」
クリス「約束……あれか」
アモン「そ、あれだよ」
クリス「お前、覚えていたんだな。意外だ、もう忘れているのかと思っていた」
アモン「そんな事ある訳ないだろ? というか、この約束の為に俺は今まで生きてきたんだ。踏まれ様が蹴られ様が絶対に譲れない」
クリス「そう、アモン、お前は昔からそうだったな。やはり……変わっていないか」
アモン「変わったって言えば、最近モテ期に突入したって事くらいかなっ」
クリス「……もういい。お前と話すと疲れる」
アモン「な!? それはいけない! さあ今すぐ横になって、マッサージしてあげるか──」
──ぐわしゃ。(何やら嫌な音が……)
クリス「落ち着け、そして迷惑極まりない」
アモン「そ……そんなぁ……折角クリスが俺に好意を抱いてくれたと思ったのにー」
クリス「付け上がるな! お前なんかもう知らん!」
※クリスさん、脱走。
アモン「かわいいなぁ、クリスは」
心とは裏腹に
誓いは変わらず御身の為に
誓いし者は御身の傍へ──
※何となく書きたかっただけの1項。
(C)LICHT 2008-2-17
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