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長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その3

スタスタ歩いて行く、硫介君の後を追い、とにかく近くにある椅子に、僕は座った…。


「よぉ!!硫ちゃんお疲れ!!」


すると、突然僕の背後から大きな声が聞こえた。

振り返ると、そこには黒髪のオールバックという、典型的なヤンキーさんが居た。

身長も、僕や硫介君より大きい…180pあるか無いか位。

普通に怖い…。

そんな強そうなヤンキーさんに、ニコニコしながら返事をする硫介君。


「おっ。ミッチーじゃん!!よく起きれたね!?」


「ジツリキっしょ!!
やっぱ高校生活、一日目位はなぁ!!」


「だよね〜」

至って普通の会話だ…
これなら混ざれるかも…

会話に混ざるタイミングを計っていると、今度は違う方向から、硫介君に声を掛けて来る人が現れた。


「よぉ。硫…」


「あ♪ター君!!お疲れ!!」


た…ター君…?
何か可愛いニックネームだな…。
と思って御顔を拝見すると……

は!?この人がター君!?

緑色のロン毛に、鼻ピー&口ピー……。
眉毛も綺麗に剃ってらっしゃる…。


「…勇ちゃん!!聞いてるん!?」


「へぁ!?」


「へぁ!?って何だよ!?
やっぱ勇ちゃんってオモれー!!」

どうやら僕が心の旅に出ている間に、硫介君が僕に話を振っていたらしい。

ミッチーさんと、ター君さんの視線が痛い…。

「硫ちゃ〜ん…このダサ坊誰よ!?」


だ…ダサ坊……!!


「硫…お前の親戚か何かか?」

い…意味が分からん!!
僕がこんなに可愛い顔した人の、血縁な訳無いし!!

「あ!!この子は勇ちゃん!!可愛いっしょ♪
さっき知り合ったんだ♪」

硫介君までワケ分かん無い事言い出したし…。

此処にはまともな人間は一人も居ないのか…。

僕が悩んでいると、背後に立って居たミッチーと呼ばれるオールバックのヤンキーさんが、突然僕の髪を掴んでとんでもない事を言い出した。

しかも大声で…。



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あきゅろす。
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