長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】 その18 R18/鬼畜注意 「ぃ…いや…だ」 勇輝は顔を小さく横に振り、拒否の言葉を口した。 刹那―――パンっ!! 男は勇輝の頬に、平手打ちを食わせ、ビデオカメラ越しに冷たく言い放つ。 「次は拳でイクからな? …それとも、これで体中、傷だらけにされてぇのか?」 棚の上に放置してあったナイフが、男の右手の中で室内の灯りを反射し、妖しく輝く。 手足を拘束された勇輝には、最早逃げ場は無く、暴力から逃れる為、唯々頷くしか無かった。 そして、心の中で自分の弱さと愚かさを呪い、繰り返し呟やいた。 『…母さん…一馬…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…』 勇輝の頬を一筋の涙が伝った…。 [*前へ][次へ#] [戻る] |