長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その6
シャワーの暖かいお湯が、全身を包んでくれる……
まるで抱き締められてるみたいだ。
父さんの弟、征二兄ちゃんがいつか言ってた。
「勇ちゃんは、文江さんにそっくりだな〜きっと美人に育つぞ〜。
こりゃ先が楽しみだ♪」
何で優子さんは、僕の母さんの事が嫌いなのか分からない……。
でも、僕が優子さんに愛されたいからって、父さんに告げ口なんかしたら、この危うい均衡を保っている平和も、ガラガラと音を立てて、崩れ去る様な気がする。
きっと、そうなったら僕も一緒に、崩れて無くなってしまうんだ。
「一馬に逢いたい…」
そう、呟いてみた。
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