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長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その18

まだ昨日の怪我も癒えて無いのに、また怪我するのは嫌でございます。

「ご…ごめんなさい…。
僕、入学したてで良く分かんないんです…。
何か失礼が有ったなら…あ…謝りますんで…」


「あぁ!?テメぇ…二代目夜行會とか言って吹き上がってる馬鹿の仲間だろうが!!
何言っても、関係ねぇんだよ!!」


「オメー等、神州ナメてんだろ!?
テメーをタコって、喧嘩の火種にしてやっからよ!!」

恐ろしい顔を近付けてくる二人組…。

でも僕も、少し腹が立った……。

『吹き上がってる馬鹿…』

前後の台詞の意味は分かんないけど、この二人は硫ちゃん達の事を馬鹿って言った。

暴走族の知識が全く無い僕にも、それだけは分かった……。

勝てないだろうけど絶対に引かないぞ!!

「テメーちっと、こっち来いや…」


――――ドン!!


僕の右に居たヤンキーが、襟を掴んで来た瞬間に体当たりを食らわしてやった。

尻餅を付くヤンキー。

「テメっ…!!」

―――ドスッ!!

『ざまぁみろ!!』とか思っていた僕の脇腹に激痛が走る。

…い…息が出来ない…。

どうやら左に居た奴に膝蹴りをされたらしく、僕は倒れない様に、体育館の壁にもたれかかった。

近付いて来るヤンキー二人組を睨み付けながら、呼吸を整える。

「おいおい…コイツ一丁前にガン付けてんよ!!」


「テメー何勘違いしてんだ…?…お?」

絶対絶命とはきっとこの事だろう…。
でも、僕の事を友達だと言ってくれた人達を、馬鹿にされたまま、引けるもんか!!!!

一発位やり返さないと………男じゃない!!

「うわぁぁ!!」

意を決して、殴り掛ろうとした瞬間、聞き覚えのある声が聞こえた。

「…よぉ勇輝。
その喧嘩ぁ、俺も混ぜてくれよ…」

ター君だ!!!!


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