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長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
須藤 由美

須藤 由美 [スドウユミ]

身長 165p

年齢 39歳

髪型は軽く脱色した長髪を、ポニーテールにしている。
涼し気な、切長の瞳が印象的な美人なのだが、その男勝りの性格と、口より先に出てしまう拳が災いし、周囲の人々からは《美人》だと認知されていない。

お好み焼き《きんぐ》の店主であり、女手一つで道徳を育て上げた女丈夫。


リポーター「今回は、お好み焼き《きんぐ》の店主、須藤由美さんにお話を伺いたいと思います!!」

由美「おぅ!!何でも聞いてくんな!!」

リ「ありがとうございます!!
そんな、キップの良さが売りの由美姉さんにお尋ねします!!
勇輝君の初対面の印象は?」

由「素直で可愛いらしい子だなって思ったよ♪」

リ「ですよね〜♪僕もそう思いますよ♪
やっぱり、勇輝君が来てからお店の売り上げは、伸びましたか?」

由「あぁ当たり前さね♪
勇輝ちゃんが来る前は、ウチの馬鹿息子がメインだったから、閑古鳥が鳴いてたもんだよ……………………あ゙〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜思い出したら腹が立ってきた!!!!!」

リ「まぁまぁ…煙草でも吸って、気を鎮めて下さい…」

由「おや?中々気が利くじゃないか?
……全く、ウチのバカポンもこの位気が利けばね〜〜〜」

リ「そう言われますけど、道徳さんも、あれで中々優しい所があるんじゃないですか…?」

由「ふぅ〜〜。
…まぁねぇ…素直なんだか、馬鹿なんだか……………良きに付け、悪しきに付け…至って解り易い造りだからね…あの子は…。
…全く、誰に似たんだか……(苦笑)」

リ「由美さんそっくりじゃないですか♪」

由「馬鹿言わないでおくれよ…!!
…誰が何と言おうと…道徳はあの人似だよ(苦笑)」

リ「あの人…とは…?」

由「お宅も大概にして馬鹿ヤローだね!!
別れた旦那に決まってるじゃないか!!」

リ「す、すみません(大汗)
…道徳さんが、まだ小さい時に別れたと聞いていますが、どの様な方だったのでしょうか?」

由「そうだねぇ…………………照れ屋で、オク手で、根性無しかと思ったら、意外とやる時はやる人でねぇ…男らしいんだか、可愛らしいんだか…。
不思議な魅力がある人だったよ…(苦笑)」

リ「なるほど…確かに道徳さんと通ずる所がありますねぇ。
もし宜しければ、離婚された原因をお聞きしたいのですが…?」

由「なんだい…アンタまるで芸能リポーターみたいだね!?」

リ「は、はぁ…言われてみれば確かに…」

由「まぁいいよ…隠す程の事じゃないし。
……あれは、道徳が小学校に上がったばかりの頃だったね…。
…あの人…テレビを観てたかと思ったら、突然立ち上がって
『由美!!俺はやっぱり夢を諦め切れない!!
済まないが、黙って別れてくれっ!!』
何て言い出してさ……」

リ「そ、それじゃ、詳しい理由は聞いて無いんですか…!?」

由「聞いたよ…何度もね……でも返ってくる返事は
『男のロマンだっ!!』
の一点張りでさ…。
…どーせ、あの人の事だから、下らない事考えてたんだろうけどね………」

リ「お、男のロマンって…そんなの説明になって無いじゃないですか!!
由美さんは止めなかったんですか!?」

由「止めたさ…!!!!
……でもねぇ…きっと、アタシらに取っちゃ下らない事でも、あの人には大事な事なんだよ…」

リ「…で、旦那さんは出て行ってしまった…訳ですか…」

由「あぁ…一円も持たずに着の身着のまま出てって…それから、ずっと音信不通さ……」

リ「では、離婚届けは…」

由「……出して無いよ…………もし、夢破れてひょっこり帰って来た時に、居場所が無かったら……可哀相だろ…?」

リ「え!?旦那さんが帰って来たら、家族として迎え入れるつもりなんですか!?」

由「…そうだよ?何か文句でもあんのかい!?」

リ「そりゃありますよ!!
お人好しにも程があります!!
待つ女なんて、そんなの由美さんのキャラじゃないですよ!!
大体、道徳さんだって今更帰って来て父親面されたら、嫌がるでしょう!!」

由「……はぁ…やっぱりカッコワリー女に見えんのかね〜?
でも、こればっかりは、しょーがないのさ…。
今でも好きなんだからよ…。
…道徳だって小さい時は、父ちゃんっ子でねぇ…今でも、たま〜に寝言で『…父ちゃん…』何て言ってんだよ?…意外と可愛いトコあんだろ?
…だから、ウチの店守る為なら、守銭奴だろーが、ゴーツクババァだろーが、何にでもなってやるってんだよ!!」

リ「そうなんですね(泣)
今回は須藤さん親子の、意外な一面が見れた気がします(泣)
最後に読者の方々へ、メッセージをお願いします」

由「……おぅ♪
読者の皆さん、いつもウチの馬鹿息子とその連れが御世話になってんね♪
ありがとう…♪
ウチの店が舞台になる話もあんだろーから、これからも末永く、お付き会いしてやっておくれよ♪
………こんな感じで良かったかい?」

リ「はい!!貴重なお話、ありがとうございました!!」

由「さて、店に戻って開店準備でもすっかぁ!!」

リ「頑張って下さいね!!」

由「…あ!?…何言ってんだよ!?
オメーも店を手伝うんだよ!!!!」

リ「そ、そんな……」

由「そんなも、こんなもあるかい!!!!
アタシの貴重な睡眠時間削って、オメーの余汰話に付き合ってやったんだ!!店くれぇ手伝うのが、スジってモンだろーが!!!!」

リ「ひ、ひいぃぃぃ……」

………ズルズルズル。


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