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長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その70〜生徒指導室〜

――――――――――。

「ほんなら勇輝ちゃん!!
ワシら、廊下で待っとるからな!!」

「山岡先生に何かされそうになったら、すぐ大声で叫んでね!?」

生徒指導室の前で、勇輝の手を握って確認を取る原と佐々木。

『全く、二人共大袈裟なんだから…』

自分に、真剣な眼を向けて来る二人を見ながら、そう考えた勇輝は、ふと微笑むと、

「大丈夫だよ。
山岡先生みたいに優しそうな人が、何かしてくる何て有り得ないって♪」

そう宣った。

甚だしく、危機感が欠如した勇輝の微笑みに、思い切りため息を吐く二人。

「……まぁ…ええわ…。
兎に角、なんか遭ったらすぐに、大声でワシらを呼ぶんやで…」


「うん、じゃあまた後でね!!
―――――――――――
……相沢です!!入りま〜す」

呆れ顔の原に送り出された勇輝が、生徒指導室のドアを開けて入室すると、佐々木が口を開いた。

「勇ちゃん大丈夫かな…」

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