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長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その66〜密談?〜

学年合同レクリエーションから、一ヶ月程が経ったが、勇輝の周囲にはこれと言った変化も無く、少々の嫌がらせは有ったものの、平穏な日々が続いていた…。

――――――――――――――――――――。

「なぁ、勇輝ちゃん?」

「……?何…?」

HRを終えて、勇輝が机の中の教科書やノートを、鞄に詰め込んでいると、前の席に座っていた原が勇輝に話し掛けて来た。


「右手の治療で、勇輝ちゃんが医務室に通うんも、今日で最後やろ…?」

「うん、そうだけど…?」

勇輝が、ポカンとした表情でそう答えると、原はニコリと微笑んだ。

その隣で、やはり佐々木も同じ様な表情を作っている。

「まぁ、快気祝いちゅーんかの?
勇輝ちゃんの怪我が治ったお祝いに、軽いパーティーでもしよ思ってな?
どうやろか?時間空いとるか…?」

原がそう言うと、勇輝は満面の笑みで答えた。

「…ありがとう♪医務室に行った帰りに、絶対行くよ…って、敬介の部屋に行けばいいの…?」

勇輝がそう問うと、敬介は頭を大きく横に振って応えた。

「ちゃう、ちゃう、ちゃうがな…!!!!
ワイの部屋には、そないにようけ人間入らんで!!
パーティーは守ちゃんの部屋や!!」

原がそう言うと、佐々木が微笑みながら補足する。

「生徒会のみんなで、ジャンケンして決めたんだ♪…僕、こう見えてもジャンケン強いんだよ?」


勇輝は思った…。


『ジャンケンの強さと、見た目は関係無いような…それより、司さんと州慈さんが、ジャンケンをしてる姿なんて想像出来ないよ……(苦笑)』

「勇ちゃん……?」
「勇輝ちゃん………?」

何やら黙ったまま、ニヤケ顔を作っている勇輝に、二人が声を掛けると、

「はっ……!!!!
…ごめん!!ちょっと考え事してた…」

漸く勇輝が心の旅路から帰還した。

そして、三人が荷物をまとめ、席を立とうとすると、それまで教壇に立っていた、担任の山岡が勇輝達の所まで歩み寄り、口を開いた。

「…相沢君、ちょっと話があるので、今から私と一緒に、生徒指導室まで来てくれませんか…?」

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あきゅろす。
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