長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】 その50 ――――――――――。 「…どうだ?美味いか?」 「はい!!美味しいです♪ 司さん、料理上手なんですね」 「まぁな…。 食堂で食うと煩くて敵わねぇから、自炊すんのが当たり前になっちまったよ…」 「なるほど…生徒会も大変ですね…」 勇輝が、生徒会役員の苦労を偲んでいると、勇輝の取り皿が空になっている事に気が付いた高宮が、尋ねてきた。 「…おい、まだ食うか?」 「あ…はい!!頂きます」 勇輝の返事を聞いた高宮が、勇輝の取り皿に料理を盛りながら呟いた。 「オメー、そんな痩せっぽちの割に、結構食うんだな…?」 実は、大皿に盛り付けられていたパスタの半分以上は、勇輝が一人で食べてしまっていた為、高宮の疑問は正しい。 「だって…沢山食べて、早く怪我を治さないと…。 司さんだって、早く勝負したいでしょ…?」 勇輝がそう言って、新しく盛られたパスタを口に運ぶと、高宮は少しだけ眉間に皺を寄せて、呟く様に告げた。 「……勇輝。 あの話なら…無しだ…。 勝負はしなくても良い。 レクリエーションが終わって皆が帰って来たら、今まで通り、俺達は何の面識も無い赤の他人に戻るんだ……」 [*前へ][次へ#] [戻る] |