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長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その40

『…本当に勇輝君は、ほんの少し目を放した隙に、次から次へと厄介事を抱え込むんですから…。
まぁ…お陰様で退屈はしませんけど…』

能美の部屋のキッチンは、バーカウンターの様な造りになっている。

能美は、そのカウンターキッチンの少し高い椅子に、ちょこんと腰掛けた勇輝を見つめながら、そう思った。


「あ、あの、州慈さん…?」


「何ですか…?」

カウンターの中で、勇輝と高宮の飲み物を作っていた能美に、勇輝が話し掛けて来た。

何故か、その表情は少し照れている様に見える。

「…ホントは、昨日のお礼を言いに来たんです…。
…き、昨日は…本当にありがとうございました…////」

頬を赤くし、少し遠慮気味にそう述べた勇輝に、

「フフフ…気にしないで下さい。
私が好きでやった事ですから…」

そう返した能美の表情は、珍しく満面の笑みを湛えていた。

『しかし、毎回こんなに良い気分にさせて貰えるのならば、厄介事も悪く無いですね…♪』

そんな能美の態度に、勇輝の隣の椅子に腰掛けた高宮は、目を丸くして驚いていた。

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あきゅろす。
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