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長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その13

勇輝は少年達にそう告げると、素晴らしい速さで少年達の一人と距離を詰め、右上段蹴りを放った。


―――バキャッッ!!!!


加速の付いた勇輝の蹴りの威力に、為す術も無く吹っ飛ばされる少年。

「こ、この野蛮人…!!」

「…オタクの癖に…!!」

勇輝の突然の暴挙に、少年達は吠えたが、

「野蛮人でもオタクでも、君達みたいな人よりはマシだよ……。
…で、次は誰……?」

勇輝はそしらぬ顔で、そう宣うた。


すると………


――ピー、ガチャ!!


まるで勇輝の台詞が合図だったかの様に、少年達の後方に位置する、玄関のドアが開き、やたらと体格の良い者達が、ゾロゾロと部屋に入って来た。

「俺らの出番まだかよ〜?
……って、犯って欲しいオタクって…まさかそのチビ…!?」

「うわっ…。俺…絶対、勃たねぇよ…」

数人で、群れを成して現れた男達の登場に、元気を取り戻した親衛隊の少年が口を開く。

「文句言わないでよ…!!
後でお礼はちゃんとするから!!」


「それそれ…たっぷりサービスしてくれよ…??」

男達の下卑た笑いを聞きながら、勇輝は顔をしかめて小声で能美に尋ねた。

「…ねぇ、州慈さん…あれって…」

「えぇ…親衛隊の子達の身体目当てで集まった、馬鹿な助っ人…と言った所でしょうね…」

二人が小声で話していると、助っ人達の一人が声を上げ、親衛隊のリーダーに尋ねた。

「なぁ!!一緒にいる能美もヤって良いのか!?」


「あ。州慈様はダメだよ。…州慈様の親衛隊が煩いからね…。
邪魔が出来ない様に、押さえ付けるだけでいいから」

「…ちっ。折角上玉が居るのに、相手はオタクだけかよ…」

「じゃあ、手早く終わらせっから…お礼の方…宜しく頼むぜ」

余裕の表情で勇輝達に、にじり寄る助っ人達。


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