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長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その12〜先制攻撃〜

『お邪魔しまぁ〜す♪』

突然勇輝達の部屋に現れた、五人の少年達は、可愛い顔に似合わず、土足のまま無遠慮に、リビングへと上がって来た。

「え…!?き、君達…誰!?」


「…………」

予測不能の事態に、慌てまくる勇輝。

それとは対照的に、能美は落ち着き払って、侵入者達に告げた。

「…君達は会長の親衛隊ですね?
流石に、いきなり押し掛けて来るとは思いませんでしたよ…。
そのマスターキーは、何処で手に入れたのですか?」

たしなめる様な口調で、そう告げた能美だったが、この親衛隊は高宮 司にしか興味が無い様で、生徒会の役員である、能美にも媚びる様子が無い。

「そんな事、どうだって良いじゃないですか。
それより、州慈様…?
僕達の目的は分かってますよね?」

親衛隊のリーダー格だと思われる少年が、ニコリと微笑み、能美にそう告げると、能美はソファーから腰を上げ、少年達の前に立ちはだかった。

「勇輝君を痛め付けに来た…といった所でしょうね…。
残念ですが、私がここに居る限り勇輝君には、指一本触れさせませんよ…」


『アハハハハハ…!!!!』

能美の台詞を聞いた少年達は、まるで嘲る様に笑った。

「成績優秀、品行方正な州慈様が、僕達を止めるんですかぁ〜?州慈様も冗談を仰るんですね…。
…面白かったですから、早くドッカ行って下さいよ…」

「そうそう。僕達は、今からそこのオタクを凌辱しないといけないんだから、忙しいんですよ♪」

笑いながら、とんでもない事を言い出した少年達。

そこへ、今まで沈黙を守っていた勇輝が、能美の隣に並び口を開いた。

「随分勝手な事を言うんだね……。
君達みたいな人の言う事を、僕が大人しく聞くと思う……?」


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