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長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その3

真白でちょっとお洒落なマンションの駐車場に、僕とお兄さんを乗せた車が滑り込んで行く。

胸に溜め込んだ自身の悩みを、涙と共に吐き出した僕は、車から降り優しく僕の手を握ってくれる、お兄さんに笑顔を見せる事が出来た。

こんなに晴々した気持になれたのは本当に久しぶりだ。

自分の悩みを誰かに聞いて貰うだけで、こうも気持ちが前向きになれるなんて、今まで知らなかったな。

何だか今まで、僕を支配していた悩みが下らないもの思える。

今ならあの広くて冷たい家に帰っても、イジメられる為だけに通っている中学校に戻っても、頑張れる気がしてきた。

みんなこのお兄さんの御陰だ。

お兄さんありがとう+゜

…って僕、お兄さんの名前聞いて無いや!!

でも何だか、今更聞くのも失礼な気がする…。

後でタイミングを見計らって聞く事にしよう…。

考え事してる間にもう部屋の前まで来ちゃってるし。


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