長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その4
――――――――――――――――――。
「…ってゆー訳なの。
多分、司の親衛隊は勇輝の怪我を知って、この機会に何らかの行動に出るつもりだよ…」
顎に手を当てて真剣に考え込む十朱。
そこへ、牧村が問い掛けた。
「ちょっと待てよ!!
親衛隊に加えて、会長本人も欠席って…色んな意味で、洒落にならねぇぞ!?
あの会長、そこまでして勇輝に報復してーのかよ…!!」
生徒会長、高宮 司の横暴に腹を立てる牧村へ、十朱が語り掛ける。
「いや…多分、親衛隊は司とは関係無く、独自の判断で動いてるね……。
司は、喧嘩の意趣返しはキッチリする奴だけど、怪我人に喧嘩を売る様な事はしないから……」
すると、今まで黙っていた勇輝が口を開いた。
「じゃあ何で会長さんは、レクリエーションを欠席したんだろ…?」
「「……う〜〜ん…」」
勇輝の投げ掛けた疑問に二人が唸っていると、
…ピンポーン♪
部屋の呼び出し鈴が鳴り響いた。
「誰だろ…?
…はぁ〜い!!今出ま―――す!!」
考え込む二人を尻目に、勇輝は大きな声で返事し、玄関のドアを開けた。
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