長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その1〜朝イチからハイテンションな人〜
―――――翌日。
「おはよぅ〜〜」
「おぅ。おはよう…ってオメー、もう起きんのか!?」
学年合同レクリエーションは、県外にある宿泊施設で行われる為、通常より早く教室へ集合しなければならない。
その為、いつもと違い勇輝が起きて来た時、既に牧村は身支度をほぼ終わらせていた。
「だって、レクリエーションはお休みするけど、ケンの朝食を作らないと」
「馬鹿……流石の俺でも、ケガ人に飯作らせるなんてアコギな真似、出来っかよ…」
大きなスポーツバックを抱えた牧村は、勇輝の頭をポンポンと軽く叩き、言葉を続けた。
「じゃあ、俺はそろそろ行くけど…三日間、ちゃんと大人しく静養してろよ…?」
「分かってるって♪」
勇輝の事が、気に掛ってしょうがない牧村が玄関に向かえずにいると……
―――ガチャ!!!!
「勇輝っ!!!!」
「…薫先輩っ!?」
「ゲっ…!!副会長!!」
突然玄関の扉が開き、慌てた表情の十朱が、部屋へ乱入してきた。
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