長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その2
今日は本当にツイてる。
今夜の御相手を物色しに、いつもの公園に行ったがまだ時間が早い為か、めぼしい相手は居ない。
『近くの居酒屋で一杯呑んで、時間を潰すか…』
と思い、公園の反対側にふと目を向けると、リュックを抱え、ちょこんと座っている少年の姿が視界に入った。
どう見ても中学生。
優等生タイプ。
しかし、近付いてよく見ると……かなりの上玉だ。
恐らくお坊っちゃまの家出だろう。
ちょっと話し掛けてやって、手を差し出したら尻尾振って連いて来やがった。
『世間知らずな奴だな』
車の助手席でも、勝手に喋ってやがるし、完全に俺の事を、ボランティアで家に泊めてくれる、良い人だと思ってやがる。
俺は紳士を演じつつ、ガキの頭を撫でてやりながら考えた……。
マンションに連れ込んだら、どう可愛いがってやろうか……。
紳士的なサラリーマンの仮面を脱ぎ捨て、襲いかかる俺……。
信用を裏切られたこのガキが、どんな顔をするのか……。
どんな声で鳴くのか…。
思わず口元がゆるんできやがった…ククッ…。
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