長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】 その27 仕事にでも行ったのか、男は居ない。 しかし、戻って来れば昨夜の再現になる事は、火を見るより明らかだ。 …急がないと。 無くなっている物は無いかリュックを確認し、自分の服に着替え部屋を出る…。 ―――――――。 何とか脱出に成功した僕は、なけなしのお金でタクシーに乗り込み、一番近くの駅で降ろして貰った。 下校中の学生や、買い物帰りの中年女性の姿が視界に入る。 僕は、駅のホームのベンチに座り、人を吐き出しては吸い込む電車をただ眺めていた…。 [*前へ][次へ#] [戻る] |