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長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その35〜ウルトラファイト〜

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「おい!!勇輝こんな所で寝るんじゃねぇよ!!」


ソファーの肘掛けを枕に、すっかり寝入ってしまった勇輝。


『すっかり熟睡してやがる…風呂は明日の朝で良いとして………。
って何で俺がコイツの世話を焼かねぇといけねぇんだ…もう知らねぇ…』


誰も見ていないテレビを消した牧村は、自室のドアを開けると勇輝をそのままにして、部屋に引っ込んでしまった。


ベットに横たわり、煙草を吸いながら携帯をイジり始める牧村。


『…春休みもあと三日か…今夜はどうすっかな…って…セフレ連れ込んでヤってたら…俺、また殴られんのか…??』


ふと勇輝の事を思い出した牧村が、部屋のドアを開けてソファーに目を遣ると、そこには身体を丸くして、未だに眠り続ける勇輝の姿があった。


『こんなに縮こまって…寒いんかな?
つーか、眼鏡位ちゃんと外して寝ろよな…壊れちまうぜ…?』


牧村は勇輝を起こさない様に、ソっと眼鏡に手を掛けた。


『つーか、どんだけ目ぇ悪いんだよ…レンズ厚過ぎだろ!!』


そう思った牧村は、手に取った勇輝の眼鏡を自分で掛けてみた。


「ジュワッ!!
ウルトラファイトだバカ野郎!!」


誰も見ていないのに、両腕を十字に交差させ、一人でウルトラ〇ンの真似をしていた牧村が、ある事に気が付いた。


「…ってこれ…度が入ってねぇし…どーゆーこった?」

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あきゅろす。
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