[携帯モード] [URL送信]

長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その29〜食事はみんなで仲良く〜

「ちょっと待ってくれよ!!
勇輝に晩飯を奢るのには、ちゃんとした理由があるんスから!!」


十朱の発言に驚いた牧村がそう口走ると、十朱の目が…妖しく光った。


「ふーん。牧村は勇輝に夕飯を奢らなけりゃいけない様な、迷惑を掛けたんだ…?
その顎の痣からして………勇輝に何か下らない事をしようとしたとか?」


当たらずとも、遠からずである。


勇輝は牧村に対して、暴力を振るった事を弁解しようと、口を開き欠けたが牧村に因って遮られた。


「これは、俺が勇輝の事を空き巣と間違えて、殴り掛ったら…返り討ちにあって…」


――――――――――――――――――――――――――――。


事の顛末を牧村から全て聞き出した十朱は、少しホっとしていた。

何故なら十朱は、勇輝と牧村が下の名前で呼び合っていた為…

『まさか牧村に強姦された挙句、【受け】の悦びに目覚めた勇輝が、なし崩し的に彼女になるのをOKしたんじゃ……』

などと、邪な妄想を働かせていたからであった。

そこへ十朱の機嫌が良くなったのを、見て取った勇輝が提案した。


「じゃ、じゃあ三人で食堂に行きませんか…?」


「「は…!?」」


突然顔をしかめる、十朱と牧村。

「勇輝…。この人はウチの学院じゃ、親衛隊が編成されちまう程の人気者なんだぜ?
一緒に居たら飯何て食えねぇよ!!」


「それはお互い様だと思うけど?
だから僕の部屋に行って二人っきりで食べよう、って言ってるんだよ?
相変わらず頭が悪いんだね?」


『親衛隊?とても食事が出来ない?何の事だろ?この学校にも暴走族のチームが居るのかな?
只今、抗争中みたいな?』


何の事だか分からないが、とにかく今日はこの二人と一緒に、食堂に行ってはいけない事を理解した勇輝。


「じゃあ今日は自炊して、ここで一緒に食べよ?」


[*前へ][次へ#]

29/152ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!