長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その25
「な、な、何だよお前!!」
「……………」
勇輝が自室のドアを開けると、半裸の可愛いらしい少年が床に座っていた。
『も〜勘弁してよ……』
勇輝がウンザリした顔で告げる。
「ここ、僕の部屋なんですけど…。
アンタ人の部屋で何やってるんですか…?」
「え…?だってケン君…同室者は居ないって…」
「今日から鹿鳴館学院で御世話になる、相沢勇輝です…宜しく…」
そう言えばこの少年も、謝罪して逃げて行くだろう…。
と、考えていた勇輝は甘かった。
「うそ!?…お前がケン君と同室!?
オタクの癖に、有り得ない!!調子に乗るなよ!!!!」
勇輝の時間が止まった。
「…………………………………何でも良いから早く出てって下さい……。
僕は自分より明らかに弱い人と、喧嘩はしませんから…」
勇輝がそう言うと、少年は
「こいつマジでムカつく!!」
と、吐き捨て去って行った。
後に残された勇輝は、床に座り込むと、一人大きくため息を吐いた。
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