長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その19
「と…十朱君、奥の部屋で待機だと言ったのにぃ!!」
悪びれもせず十朱を責める征二に、十朱が言い放つ。
「理事長に説明をさせていると、いつまで経っても話が進まないので、勇輝には僕が寮まで案内しながら、手取り足取りこの学院について説明しますので……御心配無く…」
「て、手取り足取りぃー!?」
征二が止める間も無く、十朱は勇輝の変装セットと、勇輝本人をひょいっと抱えると、部屋から出て行ってしまった。
「くっそ〜〜薫君め〜!!
……でも…勇ちゃんと薫君のキスシーンなら、見てみたいかも…」
…鹿鳴館学院の理事長は変態でした。
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