[携帯モード] [URL送信]

長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その10

『言われてみれば…ファーストキスだよー!!!!』


「……………」

明らかに、落ち込んだ様子の勇輝とは対照的に、上機嫌な十朱。

「ファーストキスだったんだ…?御馳走様♪」


『今までどんなに非道い目に遭っても、キスだけはされた事無かったのに……偶然だろうけど…』



「大分遅くなったね。
急いで行かないと理事長に怒られるよ?」


落ち込む勇輝の前髪を降ろし、眼鏡を掛けさせると、十朱はシレっとした顔で、勇輝の手を引っ張り歩き出した。

向かった先はエレベーターホール。

エレベーターに乗り込むと、十朱はポケットから一枚のカードを取り出した。

その金色のカードで、読み取り機の様な箇所に触れると、十朱は10階のボタンを押した。


「理事長室と生徒会室には、このカードか銀色のカードが無いと行けないんだよ♪」

そう説明すると、カードをポケットに直し再び勇輝の手を握る十朱。

そんな十朱に勇輝が訴えた。


「十朱先輩…手…離して下さい…」

[*前へ][次へ#]

10/152ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!