長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その4
勇輝と川島が、コーヒーを飲みながらお喋りをしていると、
――コンコン
と、ドアをノックする音が聞こえてきた。
「お?お迎えが来たみたいじゃの…」
川島が警備室のドアを開けると、ブレザー姿の少年が立っていた。
「こちらに、転入生の相沢勇輝君が伺っている筈ですが…?」
「ああ、その子じゃよ………相沢君、お迎えじゃよ?」
「は、はい!!」
呼ばれた勇輝は、手荷物を持つと
「コーヒー美味しかったです!!御馳走様でした♪」
と、笑顔で川島に会釈して、警備室を出て行った。
一人警備室に残った川島は、勇輝が座っていた辺りを見ながら想う…。
『あんな良い子が、ここの校風に馴染んで行くのを見るのは……偲びないのぅ…』
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