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長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その2

ゴゴゴゴゴゴゴ―――。

重苦しい音を立てて、勇輝の目の前で門扉が開いて行く。


『うわ……何か凄まじいな…昔のロボットアニメに出て来る様な、研究施設っぽい建物だったらどうしよう…』


しかし勇輝の予想は大きく外れ、目の前に現れたのは、だだっ広い西洋風の庭園だった。

中央には、噴水まである。


『いや…これじゃまるで、お城の中庭だし…。
まさか校舎も、こんな感じなのかな…!?』

予想外の光景に、目が点になってしまった勇輝。

すると、先程の警備員が小さな木造の小屋から現れ、呆然とする勇輝に話し掛けた。


「どうだい、驚いたろう?
この学校には大資本家や著名人、果ては政治家の子息が沢山居るから、厳重な警備体制を敷いているんだよ…」


「は、はぁ…(ポン高じゃとても考えられないな……)」


「さて…と、普通ならこのまま私が、学生寮まで案内するんだが…どうやら君にはお迎えが来る様だね?」


「へ?…お迎えですか?」


「ああ…そう申し送りを受けてるよ?
お迎えが来るまで、警備室でお茶でも飲むかね?」


「はい!!ありがとうございます♪」


勇輝が元気に返事をすると、警備員の男性は少し驚いた様な顔をしたが、すぐ優しそうな表情になり、
「ついておいで♪」
と言い、勇輝を伴って小屋に入って行った。


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あきゅろす。
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