長編メイン小説【もっとX2強くなれ!!】
その1〜鹿鳴館学院〜
鹿鳴館学院は、市内から離れた山奥にあった。
校舎は15m程の高さがある、クリーム色の塀に囲まれていて、どうやら出入口は見るからに頑丈そうな、正面の鉄の門だけの様だ。
無駄に威圧的な、銀色の門扉の鉄板が鈍く光る。
『これが校門!?
ひ、秘密基地か、刑務所みたいだ…何かの間違いじゃないよね…?』
勇輝が門扉の前で、一人呆然と立ち尽くしていると、塀の脇にある通用口の様な小さな扉が、ガチャリと音を立てて開き、中から警備員の制服を身に付けた、初老の男性が現れた。
「君?転入生の相沢勇輝君かい…?」
「はっ、はいっ…!!」
初老の男性は顔に皺を寄せ、ニコリと微笑むと「今開けるから」と、言って再び通用口の中へ入って行った。
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