赤い糸なんてなくても(長政:微エロ)




「…愛しているよ。」


金に近い柔らかな髪が蝋燭の明かりに浮かび上がっている。


「長政様…。」


「愛してる。」


甘い囁きとともに髪を撫でてキスをされた。


耳にかかる吐息。
体を撫でる指先が敏感な場所に触れびくりと震えてしまう。


「…可愛い。」


そう言って微笑んだ長政様の濡れた唇が艶やか過ぎて胸が苦しくなる。






ずっと長政様が好きだった。
誰よりも強くてまっすぐで、優しくて。憧れの人だった。

長政様から「好きだ」と言われた時は嬉しくていつ死んでも構わないとまで思っていた。


そっと手を握って

「紗耶とは運命のようなものを感じた。きっと赤い糸で繋がっているのであろう。」

そう言って抱きしめてくれたのに。







「…んっ…ふぅ…ん。」

絡め合う舌。
部屋に響く水音。

長政様の指から与えられる刺激に体が溶けそうになる。

「…あん…だめっ…。長政様…。一緒に…」

長政様の首に抱きついた。



「紗耶、そなたは…いつまでも某の…ものだ。離しは…しない。」

「長政様…長政様…。」

繰り返される律動に高められてゆく体。



繋がっていたい。
いつまでも繋がっていたい。




『紗耶、そなたはいつまでも某のものだ。離しはしない。』

私は長政様のもの。


でも長政様は私のものじゃない。






「紗耶、愛してる。」

何度も体を重ねた後、布団の中で抱きしめて何度も額に頬に口づけを落としてくれる。


愛されている。
愛してくれている。

なのに長政様は別の方と結婚してしまう。







愛してる。
愛しているのに。

どんなに愛していても結ばれない運命。

長政様と赤い糸は繋がっていなかった。


それでも



つなぎ止めたいと思ってしまう。

赤い糸なんてなくても構わないから。



「長政様、愛しています。」

そばにいて…。
















突発的な話。

せくしぃ担当の長政様が動きました。

やっぱり長政様とお市って切り離せないのでちょっと切ない感じになりました。

ハッピーエンドではない(ですよね)のは初めてです。

うん新境地開拓。



で、これ微エロ?ねぇ微エロ?
ぬる過ぎて微エロにもなってない?

やっぱりよく分からないです。
長政様のファンの方申し訳ありません。


お題『風雅』様



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あきゅろす。
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