[携帯モード] [URL送信]
担任はやる気なさそうな、白衣に眼鏡した人
私がこの学校…というか、このクラスに入ったのは、半年前。急な親の転勤の為、3年から仲間入りしたこのクラスには、今はもう驚く程(寧ろ昔から居たかのように)に馴染んでいる。
それは、私の性格のお陰なのか。はたまた、このクラスの担任である彼のお陰なのか。
取りあえず、良くは解らないけれど、私が此処、3年Z組(ゼットでなくズィーと読むらしい)の一員である事は変わりない。
「お〜い、話聞ィてるかー?」
「煩いですよ坂田先生。聞いてないに決まってるでしょう」
スパッと、話しかけてきた担任を斬る。すると担任は、そのまま志村君に泣きついてしまった。
あぁ、この先生は何て面倒くさいんだろうか。ちょっと生徒にキツく言われただけなのに、何でわざわざ泣くんだ。まぁ、其処が面白いんだけども。
「あー…ちゃんと聞きますんで、取りあえず泣くのは止めて貰えます?」
「え、何その妥協してやるよ的なオーラ?!」
「……話さないなら、話しかけて来ないで下さい。坂田先生」
「ねぇ、酷くない?先生の扱い酷くない?!」
「そんな事ないですよ?」
実際、どう見ても酷い扱いにしか見えないのだが、其処は良しとする。
取りあえず、私は彼を弄るのが楽しくて仕方ないという事だけは、此処に記しておこう。


担任はやる気なさそうな、白衣に眼鏡した人
(あーやっぱ弄り甲斐があって楽しいわぁ…)(うぅ…桜ちゃん酷い)




あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!