過去Novel
3
「何探してるんだ?」
辰弥だ。
こそこそするのが大嫌いな辰弥だ。
弥夜はあからさまにビクッとした。
弥夜の精神は鋼鉄を誇るが、最近は人に頼ることを覚えてきたのか特に本部内では無防備な事がある。
だから弥夜は今子供っぽいというか、幼く反応もあからさまである。
「なんでもないよ。」
「何でもなくないだろ。」
「なんでもないよ。」
「功力には話してただろ、見てたぜ。」
「・・・・」
困ったことに一番知られてはいけない人に見られていたようだ。
「俺に隠し事とは良い度胸じゃねぇか。」
内緒にされたことが余程気に食わなかったらしく、か弱い弥夜は辰弥の部屋に連行されるのであった。
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