幸せ、堪能中
No.29 赤マルチェック
綱吉side
――結局、試合は負けてしまった……
俺って役立たず…
しかも、皆から言われてトンボがけを一人ですることになった……
…もう、帰ろっかな…
武「助っ人とーじょーっ!!」
綱「山本!!??」
わわっ…えっと…まず謝るべきだよね?
綱「ごめんっ、俺のせいで…せっかくチームに入れてくれたのに…」
武「気にすんなって!!たかが体育じゃねーか!!頼むぜ、俺の注目株!!」
…?注目株って何の事だ…?
武「最近オマエ、スゲーだろ?剣道の試合でも、球技大会でもさ!!…俺、オマエに赤マルチェックしてっから」
綱「えっ!!??」
山本が俺に!?…あの山本が…なんか嬉しいなっ!!
武「あっ、あと鈴木にもしてんな〜♪」
綱「えっ!?優奈にも!?」
優奈ってやっぱスゴイもんなー…
武「頭もまぁまぁイイし、運動スゲーし…野球部に入れたい位だぜっ!!」
綱「確かに優奈、スゴイもんね。」
武「あと、最近よくキレてるよな〜♪あの度胸もイイなっ!!」
綱「…あはは…」
…もう笑う事しか出来ない…最近優奈がキレてるのも、俺をかばってくれてるからだから…何も言えないし…
武「それに鈴木カワイイよなっ(ニッ)♪」
ズキン。急に心臓が痛くなった気がした。
最近優奈が関連してるとコレだ…。
どうしたんだろう…?
『綱吉ーっ♪』
綱「うわっ///優奈っ///」
俺の名を呼ぶと同時に、ガバッと抱きついてきた優奈。
綱「姿が見えなかったけど…ど、どこかにいってたの?」
…とか言いつつ、最近優奈の行動が分かってきたんだよね…
『んー?あー…試合終わってボーッとしてたら、綱吉にトンボがけ押し付けてんの見えて…裏庭で逝ってもらったよ』
やっぱりだー!!つか、今日は一段と爽やかな笑顔だー!!!しかも…
綱「"いく"の変換ちがーう!!!優奈が"逝く"って言うと、本当に聞こえるからっ!!!」
武「ははっ(笑)仲イイのなっ♪」
山本…笑うところじゃないよ…
『ん?君はえーっと…山本君?ちっす』
武「よっ!!ちょうどオマエの話してたんだ!!鈴木にもツナにも赤マルチェックしてっから!!」
『赤マルチェック?…綱吉とオッソロ〜★』
綱「うわっ///だから抱きつかないで…///」
ハァ
心臓がヤバいし、トンボがけ、終わる気配もない…。
…どうしよっかな…
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