好きの理由 恋をしました。 この想いに勝るものはきっとない。 そう言い切れるのは、 あなたの傍にいれるだけで幸せだから。 それが私の手枷になってもいい。 それが私の足枷になってもいい。 自己満足が恋。 自己犠牲が愛。 そんな言葉をどこかで聞いた。 でも、恋愛に明確な定義なんて必要ない。 曖昧だけど、彼を好きな事に変わりはない。 高音と低音の混じった声が好き。 聞く度に心音が軽快にリズムを刻む。 彼に「お前」と言われるのは好き。 別の人に「お前」と言われるのは大嫌い。 からからと笑った声が好き。 煽てられると調子に乗ってしまう彼も好き。 自分でやった行動に照れてしまう彼が好き。 白い肌がコンプレックスなんだって言った彼が好き。 骨張った自分よりも大きい手が好き。 そこから浮き出た血管も好き。 馬鹿だなって言ってくれるのに、 気に掛けてくれる優しさがすごく好き。 …好きな理由をあげていくとキリがない。 彼の傍に居られる事が幸せで、 彼の傍に居れないと不安になる。 大好き。大好き。 理由はたくさん。 でも、恋に落ちた理由は分からない。 ← → [戻る] |