はちがつここのか (APH 日)
諄い。
あの人は何を考えているんでしょう。
一回目、あの人が私に原爆を投げつけてきたときには、何が起こったのか、正直なところ理解することが出来なかった。
そして、また。
あの人は私に原爆を投げつけた。
痛い、と感じるまでに何人の国民が亡くなったのでしょうか。
投げられた地から離れた人々は、何が起こったのか理解するどころか知りもしない。
ああ、痛い、痛い、痛い。
あの人はこの傷みを理解しているのか、なんて考える必要など無い。知っていれば、こんな事が出来るはずがない。知っていてやっているなら、あの人は悪魔だ。
あの人はまだ、アレを投げつけるつもりだろう。それなら、私は降伏しよう。
今も戦い続けている国民には、何も言うことが出来ない。しかし、どれほど悲しまれても、どれほど怒り狂われても、私は認めるしかない。
皆さん、本当にごめんなさい。
でも、これ以上皆さんを傷つけたくない。
いつの日か、なんて誤魔化しのかかった言葉しか出ませんがもっと平和に、あの人を見返しましょう。
八月十五日に、私は負けを認める
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WW2の本田さん目
線のようなもの。
090809 白城可良
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