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寝ながら覚めた夢 (2/2)
「コロネロ、質問して良いか?」
「なんだ?身長でも体重でも答えるぜ。ちなみに誕生日は7月7日だコラ」
「そんなことじゃない!」


はぁ、と一拍置き、深く息を吸って言葉を出す


「その‥‥『運命の日』に俺が『一緒に行く』といったら、お前は‥‥‥‥どうしてた?」


何を言われようが構わない。
『冗談に決まってる』と笑われても。
言ったこと自体忘れられても。
突然俺を殺しに来ても。

ただ、ずっとその言葉を言いたかった。
五十字にも満たないその言葉を。
今まで言いたくても言えなかった。
それでも、その言葉を言いたかった。


予想外だったのビックリしていたが答えた。


「一緒に行ってた。冗談じゃなかったぜ」
「な‥‥?」
「おまえが断ってきたから、その、照れ隠しくらいのつもりで冗談だなんて言っちまったんだ」


ああ。
本当に今回は俺に都合のよすぎる夢だ。
そんなわけがないのに。
冗談だったに決まっているのに。
なのに。
なのに、
なのに

なんて都合がいいんだろう。


ボロボロと、目から雫があふれ出る


「な、泣くなよ!」
「泣いてなんか無い!泣いて‥‥な‥‥んか‥‥」
「‥‥‥」



ただ黙ってコロネロは、俺の頭を撫でた。
軽い足音を立て、俺の頭に飛び乗ってから、優しく優しく撫でた。


「赤ん坊のくせに生意気だな」
「大人のくせに泣き虫だな」
「フン、減らず口が」


右手でゴシゴシと涙を拭く。
コロネロの小さな手が優しく頭をなで続けていた。


「ラル」
「なんだ」
「愛してるぞコラ」
「っ‥‥‥‥?!」


ぼふん、と顔が真っ赤になる。


「突然何を言い出すんだ!」
「本音兼告白だな!愛してるぜ!ラル!」


何とも無邪気な笑顔で言われる。
どう反論すればいいのかわからない。


「昔っから何度言っても振られ続けてたけど、今回も振るのか?」


ニヤニヤと挑発的な笑顔。
言うなら今しかない。
早く言えよ。
こう言うときだけ女らしくなるな!

恥ずかしがり、少々時間を食ってしまった。


「‥‥‥‥俺は嫌いじゃない。いや、むしろ嫌いじゃなくて‥‥好き、だ‥‥ぞ」



顔が真っ赤なのは嫌と言うほどわかる。
それでも、言いたかった。


「今さら冗談って言うなよ」
「冗談とは言わないぞ」


軽く、額に唇を当てる。
すると向こうも額口づけをした。

最後に、強く強く抱きしめた。
壊してしまうんじゃないかと言うほどに。


やっと手を離すと、五分経った所為なのかコロネロは消えてしまった。




まったく、嫌な夢だ。
変なところで現実混ぜ込み、落とすなんて。

まったく、嫌な夢だよ。














*****あとがき*********************

はい、読破乙です←


この元ネタの提供は同じ部活の友人で
す。
半分腐った友人とコロラル萌えるよね
話をしてて、
本誌でラル様が寝てて活躍しない
→夢の中でコロネロといちゃついてん
 じゃね?
→むしろ復活するときはコロネロの夢
 から覚める瞬間で!
って言うしょうもない話が元。

ついでにいうと十年バズーカで来れば
いいのにって言ってたんですけど、死
んだ人ってこれない事を思い出してま
さかの夢オチ。サーセン。

ラル様はもうひたすら受けです。総受
けです。攻めなんて認めない(で?

ツナラル(及びラルツナ)だけは何が
あろうと認めNeeeeeeeeeeeeeee!!



090420 白城可良
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