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色彩繚乱

…亜樹…亜樹…

誰だ?俺を呼ぶのは…

「…っぅ…ん…」

頭がぼーっとする。

「目が覚めたか?」

俺の顎を掴んで見詰める瞳に大声を上げた。

「うわぁっー!?」

急いで飛び退き身構えたが違和感を感じて自分の姿を見たら全裸だった。

「わわーっ!?な、なんで裸なんだ!?」

慌てて自身を抱き締めるように身体を隠した。

「忙しい奴だ。服は必要ない。」

「は、はい?」

こ、この人、何言ってるんだ?

「抱いてやるから来い。」

舌なめずりをして俺を見る目はまるで飢えた獣ようで顔面から一気に血の気が引いた。

「くくっ…いいぞ。小動物のように怯える姿がそそる。」

逃げなきゃって思うのに足が竦んで膝が震えて動けない。

「お前は俺のモノだ。」

あっという間に組み敷かれて俺は恐怖で硬直した。

「怖いか?俺が?」

歯がガチガチと鳴るだけで言葉が出ない。

「ならば優しくしてやろうか?」

優しく?嘘だ。俺を拉致した奴が優しくするわけない。

「ふっ…。らしくないか?そうだな。俺、らしくいくか。」

見下ろす黒と赤が俺の心を見透かすように妖しく光っている。俺はこいつに何をされるんだ?と思ってたら噛み付くようなキスをされた。

「んっ!?」

生ぬるい舌が口の中を動き回り気持ち悪さに反射的に舌を噛んでしまった。

「うっ!?」

「あっ…」

ま、まずい!!今度こそ殺される!!

男を押しのけ逃れようとしたら黒髪を束ねていた紐を解き瞬時に俺の両手を紐で縛った。

「なっ!!?」

「これで両手は使えないぞ。動くのは足のみ。だが、それもこの鎖で拘束する。」

ジャラジャラと音を立る鎖に俺は戦慄いた。

「や、やっ、やだ…」

足首を掴まれバタバタさせたけど無駄な足掻きだった。

「俺好みに躾てやるから覚悟しろ。」

鎖をペロリと舐める仕草は背筋を凍らせ足首に嵌められた金属は俺をどん底に落とした。

ダメだ…逃げられない。

股間を全開にされ閉じたくても両足は鎖で繋がれ両手は縛られてどうすることもできない俺はまな板の鯉。自分の情けない姿に泣きそうになった。

「いい眺めだ。」

口元に笑みを作りまじまじと見る男を睨んだ。俺に出来る抵抗はこれだけだ。

「お、俺になんの恨みがあってこんなことするんだよ!」

「恨み?そんなものはない。これは俺の趣味だ。」


趣味!?これが!?

いともあっさりと答える男に俺は自分の置かれている立場を忘れて罵った。

「悪趣味ド変態!!クソ野郎!!」

「まだそんな口を叩けるとはな。」

怒りを含ませた声音と表情にゾクッとした。

「手加減してやろうと思っていたが止めた。」

いきなり俺のアナルに指を差し込んだ。

「う゛あっ!?」

鋭い痛みが直接、脳に伝わり涙が零れた。

「…い、いたっ…ぃ…」

それでもお構いなしに狭い内側を押し広げるように指を入れていく。

「う゛ぅ…気持ちわるっ…」

「ならば此処はどうだ?」

腹の内側を擦られ脳天にビリッと電気が走った。

「あっ、なっ、何…」

「此処だな。」

含み笑いが耳についたけど執拗に其処を弄られジワジワせり上がってくる快感に身を捩った。

「やっ、やだ…それ…変になっ…るっ…」

「悪くないだろう?」

「はっ、あっ、あぁ…」

擦られ押され引っかかれ気持ち良さに腰を揺らした。

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あきゅろす。
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