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色彩繚乱


「あっ、あぁっ…カリが奥に…引っかかって…いぃ……よぉ。」

快楽を前に理性は駆け足で逃げ出し本能が全面に押し出された俺は憚ることなく嬌声を上げ腰を左右に揺らした。するとサイの動きが止まった。不思議に思い見上げると片目を閉じ眉間に皺を寄せていた。

もしかして…

「…危うく持って行かれるところだった。」

やっぱり、イくの我慢したんだ。サイが俺より先にイきそうになるなんて
…ん?

ポタポタと汗が俺の胸元に落ちてきて、まじまじと見たら滴り落ちる汗は眼帯を濡らし頬は微かに赤みを帯び半開きの唇は色っぽくて、どぎまぎした。こんなサイを見るのは初めてかも。ヤバい、ドキドキが止まらない。嬉しい。キスしたい。

「サイ…」

舌を出してキスを強請るとサイの舌が俺の舌に巻き付いた。口も入り口もくちゅくちゅ、ぐちゃぐちゃ。互いの口内を行き来しては唾液を啜り内側を抉る。脳内と室内に卑猥な音が響き、いけないことをしてるのに興奮する。

「アキ…」

キスの合間に名前を呼ばれると嬉しくて、よがりまくった。

「サイ…ソコ…んぁ、ああっ、ぁあ…やっ、ふぁ。」

まさか、こんなに溺れるなんて出会った頃は思いもしなかった。俺様で身勝手で俺の意思を無視してやりたい放題。運命という名の鎖に繋がれ逃避も逃走もままならなくて、この先も蹂躙され続けるんだろうと思ってた。なのに…

「お、俺…っ…サイなしじゃ…生きて…けないよ…。」

こんな気持ちになるのは俺が黒曜石だからだと思っていた。けど…

「ああ…俺もだ。お前が居ないと俺は生きた心地がしない。息も出来ない。俺が抱くのはお前が最後だ。」

それだけじゃないって断言出来る。だってサイの言葉がこんなにも胸に染みて泣きたくなるから。

「サ、サイ…」

好き…大好き…

「アキ…もっと淫らに乱れて見せろ。」

手の平で亀頭をこねられ内に嵌め込まれリングがグリグリ動き身悶えた。

「やっ、それ、やぁ…やめっ…ぅう…」

「嫌じゃないだろ?ああ、乳首も可愛がって欲しいのか。」

「ち、ちがっ…ひっ!!」

乳首を指の間に挟んで小刻みに動かしペニスにも刺激を与える。上も下も愛撫されて目の前がチカチカした。サイを先にイカせるつもりだったけど…もぅ、ダメだ。

「あぁあ〜〜っ!!」

堪えきれず勢いよく発射。その反動で脈打つサイを絞り取るように締め付けた。すると俺の中でサイが弾けた。

「はっ、あぁ…」

どくどく流れ込む精液は粘膜を通して全身に回り俺をとろけさせた。あぁ…めちゃくちゃ気持ち良い。

「このまま…やるぞ。」

えっ!?そんな俺、まだイってるのに…

「ち、ちよっ…待っ…わっ!!」

身体をひっくり返され今度はバックから容赦なく責めら悲鳴を上げた。強すぎる快感は気持ち良いを通り越して怖い。なんか出たらいけないものまで出そう。


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あきゅろす。
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