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エビチュ
12

「っ!?」

「はい、終わり。」

えっ…終わり?

目を開けると目を開けると芝が手でフレームを隠していた。てっきりパンチかビンタが飛んでくると思ってただけに呆気に取られた。

「な、何、不満なの?」

「いや、あれが終わりで良いのか?」

「な、殴ったら星が…じゃなくて…僕の手が痛いし…兎に角、これでチャラにしてあげる。寛大な僕に感謝してよね。でも油断しないで。次は容赦しないから。今日は特別だから。」

恥ずかしそうに頬を染め悪態をつく芝が可愛くて
何もしないつもりだったのに…。

「ああ。」

芝の腕を掴むと自分に引き寄せ唇を押し付けた。

「んんっ!?」

舌で唇の輪郭をなぞりチュッと吸ってから離した。このまま続けたいのは山々けどそういうつもりで入ったわけじゃないし許してくれただけで十分だ。

「今度からお前の気持ち、汲み取って言動に注意するよ。あ、そうだ。せっかく来たんだ。風呂入って帰ろうぜ。」

ベットから下りようとしたら、ジャケットの裾を摘まれた。

「…ない。」

「えっ、何?」

聞き返すと俯いたまま「帰りたくない。」と消え入りそうな声で告げた。
一瞬、聞き間違いだと思った。でも耳まで赤くして摘んだ指先が小刻みに震えていた。この一言を言うのにどれだけの勇気がいるか…芝の性格を思えば清水の舞台から飛び降りるくらいだろう。だけど…

「本気か?始めたら最後までするぞ?抵抗しても嫌だと喚いても止めてやれない。」

「か、覚悟…決めたから。」

覚悟を決めたわりには身体、ガタガタ震えてんぞ?

「怖いなら無理しなくても良いんだ。少しずつ…」

「う、煩い。僕が良いって言ってんの。そ、その気がないなら別に良いけど…」

「んなわけないだろ。俺が今までどんだけ我慢してたと思ってんだ?」

「き、今日は…が、我慢しなくて良いから…して?」

真っ赤な顔してウルウル上目遣いで強請られたら辛抱出来ない。

「くそっ…後悔すんなよ。」

本能の赴くまま芝を押し倒しシャツを捲ると乳首に吸い付いた。

「ちっ、ちよっ、い、いきなり…シャワー浴びっ…んっ、あっ…」

シャワーを浴びてる間に気が変わるかもしれないから舌で転がし指で弄り回した。そんなこと考える暇を与えないくらい。そして下に手を伸ばしジーンズの上から撫でるとすっかり立ち上がっていた。良かった。これなら大丈夫そうだ。

「ちよっと待ってろ。」

身体をずらしてサイドテーブルの上に置いてあるローションとゴムを手に取った。

「な、何、すんの?」

「は?何って慣らさないと入んねぇだろ?」

俺の言葉にハッとして枕で顔を隠した。誘っておいて今更、気付くとか相当、テンパってんな。だけど一度、走り出したら止まらない。身包み剥ぎ取りローションを垂らしグチャグチャかき混ぜ前立腺を刺激した。


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あきゅろす。
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