リング争奪戦 平穏主義者な彼



夜23時。

並盛中の中庭。




「「今日は雪の守護者対決です」」




チェルベッロが戦いの説明をする

フィールドは並盛中全部




「めんどくさー・・・オレは"平穏主義者"なんだっつーの・・・」




乱雑に伸ばされている髪を掻く


その言葉に獄寺がキレる




「てめェっ!まだそんなこと抜かしやがるのか!!!」

「だって本当のことだし・・・」

「んだとっ!?」




小声で言ったつもりがバッチリ聞えていた



「楼都!!」

「んぁ?」

「無茶、しないで・・・」

「へいへーい、頑張らない程度に頑張りますよー」




ヒラヒラと手を振ってチェルベッロに近づく




「きゃはは!すっごい弱弱しい!!こんな奴が雪の守護者なの?」


「不可抗力っつーか強制的になった。

 本人の意はなしで。」




こんなメンドー事は大嫌いなんだよねぇ・・

おもにめんどくさいだけだけど。



「では、ボンゴレ側汀目楼都vsヴァリアー側アリス」

「「試合開始」」




開始して早々長く深い溜息を吐く楼都



「めっさ嫌だ。」

「だったら降りればいいじゃん」

「・・・そうしたいんだけどさ・・・」



目はあさっての方角を見ている

どこからか怒声が聞える



「うぉおおらぁあああ!!
 極道一家!汀目楼都ぉおおお!!
 手抜きな死合をしたらただじゃすまんぞぉおおお!!!」

「お嬢ぉおおお!!!ファイトっすぅううう!!!」





完全にその場にいる人達は引いた




「最悪・・・υ」

「うっわー・・・あんたの親達?」

「親と子分達・・・」

「・・・・・・今回は同情するかも・・・」

「それはありがたい。





 てなわけで、汀目家が見守ってるので

 手加減無しでやらせてもらう。


 拘束兵器(ルナティックアームズ) 平穏主義者

 名は汀目 楼都(みぎわめ ろうと)手加減無しでやらせて頂きます」




一瞬で目つきが変わり

取り巻く雰囲気が変わった




「え?」




突然

大量の雪が襲いあたりを真っ白にさせる




「ちょ、なに・・・!!」


「ま、動かないのが身のためだよー」




いつの間にかアリスの全身に見えない糸が纏われている

すこしでも動けばバラバラジクザクになる




「こんなもんでしょ。」





いつの間にかアリスのリングを持っている




「はい、しゅーりょー。

 無駄な動きをせずにより簡単に終わらせるのがオレのやりかたでーす。」




雪のリングを完成させて戦いは終わった




「簡単に言えば姑息なやりかたで

 いかに相手を騙して偽るか。


 さっきの"雪"のは、

 ただの正方形の紙を細々に切り刻んだだけ。」



てなことでさいならー。




"雪"とは無色であり多色でもある。
すべてを無かった事にしてしまう"白"


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あきゅろす。
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