武田軍真田忍隊 "舞蝶艶舞" 西條雅



「・・・あぁ・・・」



目の前には青い空と泣いている君達

血生臭い臭いと交わる刀の音



泣きながら何かを言っているが聞えないよ。





「・・・大丈、夫・・・だよ・・・」




何を言ってるのか聞えないよ


だけど泣かないで、



だって君は武将でしょう?

だって君は忍でしょう?



たった一人の忍が倒れてるだけで大げさですよ?




「・・・・さす、け・・・ゆき、むらさま・・・」




あれ?

なんでこんなにぼやけるんだろう・・・


ああ、そうか


もうすぐ死ぬんだ



――真っ赤な血を出して




ノロノロと手を伸ばすとがっしりつかまれる




「・・・あった、かい・・・」




ニヘラと力無く笑う

悲痛な顔をしている2人



「―――――!!」

「―――!!」




ああ、もうバイバイだね・・・


死にたくないよ、

もう少し皆と一緒にいたかった、




大将とお茶会して

幸村様と団子を食べて

佐助と他愛のない会話と愚痴を言いあって




「・・・たく、ないよっ・・・・」




目から温かい何かが流れる



でも"さよなら"をしなくちゃ



目が重い

開けられない




「・・・あした、・・・・ちゃ、と・・・おこして・・・?」



笑えただろうか?

ちゃんと笑えただろうか?



佐助と幸村様は泣きながら何度も頷く



「・・・おや、・・・すみ・・・」



力無く手が崩れ落ちた




――神様・・・


神様なんて信じてないし、

願ったことなんてない



でも、そんな人が、一度だけ、




最初で最後の"願い"をしてもいいですか?

"叶えて"もらえますか?




もう一度、彼らと会わせて下さい

もう一度、彼らと過ごしたいです




戦なんてない平和な世界にしてくれますか?

皆、誰も死なない世界を創って下さい




武田軍も、伊達軍も、上杉軍も、織田軍も、明智軍も、前田軍も、浅井軍も、徳川軍も、豊臣軍も、長曾我部軍も、毛利軍も、島津軍も、北条軍も、今川軍も、松永軍も




皆平和な世界にしてください・・・――










数百年後




"私"は前世の記憶を持って生まれた

また世界に巡り戻って来た




「行ってきます」




この世界は戦もなくのどかで平和な"世界"

あの日求めていた"平和"



初めて神様に感謝した




今年、婆娑羅学園に転入することになった


足取りが良くて人が沢山居る校門に立つ



「あ・・・」



目の前には見覚えのある背中



茶色の髪に後ろで結っている彼

橙色の髪にバンダナで前髪を阻止している彼

蒼がトレードマークで眼帯をしている彼

祭り事が大好きでよく物をくれた彼

銀髪で兄貴肌の眼帯の彼

いつも日光浴して人々を貶す彼

素顔がわからなくても凄く優しい彼

金髪でナイスボディーの彼女




みんな、変わっていない




胸が躍る

胸が高鳴る




「みんな「おっはよー!!」・・・・!」




その集団に元気よく飛びつく彼女




は、だれ?



"私"が知らない人

"私"が見たことない人



皆はその子を歓迎するかのように返事を返して輪にとけ込む




何かが一気に崩れた



その場にいられずに逃げた





――神様


どうしてですか?

どうして"私"がいないのですか?

どうしてあそこにいないのですか?



あんなに願っていたのに

あんなに望んでいたのに



また皆と一緒にいられると思ったのに



どうしてこんな運命にするのですか?

"私"の居場所はないじゃないですか




"私"はこんなのを望んでいません――






「ぅぁああああ・・・!!」





泣き崩れる"私"




こんな"世界"は嫌いだ
ずっと、一緒にいたいと思ったのは"私"だけ




(ん?)
(どうしたでござるか?佐助!)
(・・・なんでもないよ!あ!!時間っ)
(む!!政宗殿も行かれてしまった!!!)
(・・・・・・・・・誰だったんだろう・・・)

((泣きそうな顔をしていた人はダレ?))
((なんで、こっちまで悲しくなるの?))








・・・うわー・・・

なんか変!!



転生ネタやりたかったのに



まとめると

戦で死ぬ⇒現代パロに転生⇒望んでいない結末⇒佐助が"私"に気付く


で、いいのかな?



読者様こんな駄文で申し訳ございませんんんん!!!
 

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あきゅろす。
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