Present a jealousy. 04. 「そんな…っ!」 反撃したくても、擽りを抑えることは出来ず、結局5分程抵抗出来ずに終わった。 *** 「…っはー」 「どうだった?気持ち良かった?」 「…どこらへんが気持ち良さそうに見えました?」 「はは、残念」 言葉とは正反対に、貴方は達成感に溢れる笑顔をしながら、楽しそうに笑った。 「な、菅原?」 「……何ですか?」 「さっきのお前、もしかして“嫉妬”なんかしてたりした?」 こそこそと楽しそうに話す貴方は、まるで面白いおもちゃを見つけた様な顔で。 正直、そんな顔をする人に本音を言うのは気が引けたが、ここは屈することにした。 「…そうですね。しましたよ。それはもう、物凄く」 「なんだ、アッサリ認めんのかよ」 「…貴方が聞いてくるから……っ」 まあそうだな、とまた貴方は笑う。 「嫉妬ねぇ…」 「…………」 腕を組みながら、うーんと考える。 「お前は、俺が好きだから、嫉妬をしたの?」 何を今更!と言いそうになった。 「それって、嬉しいな」 「………は?」 「嫉妬してくれるくらい好きだなんて、恥ずかしいけど、嬉しいわ」 「…………」 する方は、そう言われると恥ずかしいんですけど。なんて思ったが、とりあえず今は言わずに飲み込むことにした。 「ねぇ、好きって言ってよ」 「……それはまた、我が侭な」 「聞きたいんだよ。お前が俺のことを好きだって」 「じゃあ約束、」 「うん?」 「恥ずかしがらずに、目を見て聞いてて下さい」 「〜〜っ、お前が恥ずかしいだろ」 「俺は別に…」 そりゃ恥ずかしいけど、そんな気持ちが吹っ飛びそうなくらい、嬉しい言葉を貰ったから。 「……まぁ、努力は」 「目を見てて、下さい」 「………分かった」 気迫が勝って、しぶしぶと頷く。 「俺は――…」 「待った!」 [*back][next#] [戻る] |