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短編小説
Coffee times.
温かい缶コーヒー 寒い朝にはもってこい。

悴む手 震える手 ただ掴むことだけのことが難しいなんて。

フタを開けて香った缶コーヒー。

何度も横で香った匂い 自分の横で香った匂い。

何度も、何度も、何度も すぐ横で香っていたはずなのに、

いつの間にか遠くなっていたなんて。


湯気たつ缶から ふと浮かび上がったあの顔。

今何してるか なんて、



Coffee times なんて発刊してないかしら?

もちろん内容は あなたと私のあれこれ。

Coffee times なんて馬鹿馬鹿しい話かしら?


もちろん内容は あなたと私のあれこれだから。




温かい缶コーヒー 寂しい日にもってこい。

赤い鼻 赤い頬 思い出すのはあなたの笑った顔。


フタを開けたから もう閉めることは出来ない缶コーヒー。

でもいいの もう終わったことだから。

うっすら冷めてきた缶コーヒー。

それがこんなにも苦しくさせるなんて、



Coffee times なんて古めかしいネーミングセンスかしら?


もちろん付けたのは コーヒーの香りが似合うあなた。


Coffee times なんて馬鹿らしいこと思い出したのかしら?


もちろん思い出してしまったことには 意味があるから。



Coffee times なんて今なら忘れられるだろうか?


もちろんこのコーヒーが冷えてからだけど。


Coffee times なんて誰か知っているだろうか?

もちろんあなたと私だけの暗号だけど。
















Coffee times.

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