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ギアス
贖罪2
スザクの軍で傷つけられた心と身体を癒して、分かり合ったあの日からもう1週間が経つ。本当ならスザクとともにいるのが当たり前な日数なのにスザクはこの場にはいなかった。
「クソッ・・・・。」
スザクはあの日の夜に軍に仕事に行ってから帰ってきてはいなかった。スザクは今日は違うから、と言っていたがそれでも行かせるべきではなかった。1週間という日数はいくらなんでも長すぎる。もしも、今、スザクがどんなことをされているかもしれないと思うと、悔しさとやりきれない思いがこみ上げてくる。
「待ってろスザク・・・!必ず助けに行く、必ず・・・。」
もうこれ以上黙って待っているわけには行かない。スザクがこれ以上傷つく前に行動を起こす。少し危険ではあるが黒の騎士団をつかってでも・・・・!。
〜         〜
暗い地下室。本来なら罪人が入るべき場所にスザクはいた。
「・・・・ルルーシュ。・・・あいたいよっ。」
両手を手錠で繋がれ、その手錠は壁に縫い付けられている。足も開かれた状態で壁に固定されていて、衣服すら与えられてはいなかった。
「枢木スザクよ・・・。どうだ?考えを少しは改めたか?。」
扉を開けて入ってきたのは、スザクに性的行為を強要していた上官だった。いかにも自分は上流、という雰囲気を出そうとしているが、逆に人間として低レベルなのをさらけ出しているように見える男だった。
「誰がっ・・・・!。」
スザクは口調だけでも強気で返すが、手も足も繋がれているせいで動かせなかった。男は笑って。
「フン、まだまだお仕置きが足りないようだな。」
「イっ・・・・ヤ。やめろっ・・!。」
男は容赦なくスザクの身体を弄っていく。ゾワゾワとした嫌悪感が体中を駆け巡る。
「ルルッ・・・シュ・・。たすけっ・・・。」スザクの声は地下室の壁に吸い込まれ、消えていった。
〜          〜
「黒の騎士団よ!時は来た!ブリタニア軍の基地に強襲を仕掛け、不当な扱いを受けている枢木スザクを救い出すのだ!。」
『はい!。』
作戦プランは完璧、こちらにはカレンの操る紅蓮二式があるし、その他の装備も整っている。あとはあの白兜がでてこなければリスクはない。
「玉城!左から攻め込め!南!右の陽動を指揮しろ!。扇!カレンとともに正面を突破せよ!私は基地内に入り枢木スザクを救出する。」
「ゼロッ!指揮権は?。」
「扇、お前に一任しよう。たまに連絡をくれ、頼んだぞ。」
「ちょっ・・・。」
一方的に無線を切り、混乱に陥っているブリタニア軍基地へと入った。
「こっちだな・・・。」
データーベースに忍び込んで調べた結果、スザクが捕まっているとすれば地下室にいる可能性が一番高い。
「なっ・・・。お前はゼロ!。」
一般兵が銃をこちらに向ける前にギアスを使う。
「私に関することをすべて無視しろ!。」
「・・・わかった。」
次々にブリタニア兵にギアスをかけ進んでいく。本当はむやみやたらに使いたくはないが、スザクを助けるためには惜しんではいられない。
「スザクがいるとしたら、おそらくここだ・・・。」
扉のドアノブに手をかけ、ゆっくりと開く。中にはいると、衣服を着せられておらず壁に繋がれたスザクがいた。
「!?ゼロっ!!。」
見れば顔や身体も傷だらけで、痛々しかった。キレイな白い肌のところどころに赤い傷が散っている。
「君なのか?表の騒ぎは・・・。もしかして、また僕を?。」
「そうだよ、スザク。」ゼロの仮面をとって、直接スザクを見た。スザクの瞳が驚きに見開かれる。
「ル・・・ルーシュ?。」
「迎えに来た。すまない、遅くなって・・・。」
スザクの手錠や足の金具をはずしてやりながら呼びかける。が、スザクはそれに応じようとはしない、いやできないのかもしれない。ショックで口が聞けない、そんな感じだ。
「大丈夫か?酷く痛むところはないか?。」
「・・・ゼロだったの?。」
「え?。」
「君が、ゼロだったの?」
うつむいたスザクが俺に問いかける。その問いは果たして責めているからなのか、感謝しているからなのか。
「そうだ、俺がゼロだ。」
「な・・・んで。」
「スザク?。」
「なんで、言ってくれなかったんだよ!僕を助けてくれたときとか、1週間前にだって言えたじゃないか・・・。」
自由になった両手で俺の服をつかんだスザクはすがるように身体を寄せてくる。
「言ってくれたら・・・。君と、一緒に行ったのに。君に、ついて行ったのに・・・・。」
「すまない。お前に、言うのは・・・怖くて。受け入れられなかったらって・・・。」
マントをスザクにかぶせながら抱きしめる。スザクの身体は冷め切っていて特に手足が酷くて爪が紫色に変色するほどだった。
「俺のせいでお前につらい思いを増やさせた。・・・ゴメン。」
「・・・・気づかなかった僕も、悪いから・・・。でも。・・・助けにきてくれて、ありがとっ・・・!。」
スザクの目からは大粒の涙が流れ落ちた。それをぬぐい、唇に口付ける。優しく唇をはみ、軽く舌を絡める。慰めのようなキスを交わしていると、部屋の外から複数の足音が聞こえた。すぐにゼロの仮面をかぶり直し、誰が入ってきてもいいよう準備する。
「ゼロッ!ここにいらっしゃいますか?。」
部屋にはいってきたのはカレンだった。よく見ると、少し上官そうな男を引き連れていた。
「この男がここに枢木スザクがいるって・・・。」
「カレン!?。」
「スザク!ここにいたのね、やっぱり。」
スザクのほうはカレンの登場に驚いているようだが、カレンの方は開き直っているという感じだった。
「ここにスザクがいると知っているということは、お前か・・・。」
スザクに性行為を強要していたのは・・・。見るからに下品そうで、生理的に受け付けない。それに、スザクをこんなに傷つけたやつだ、容赦は要らない。
「その男は人間にあるまじき行為を行った非道だ!生まれてことを後悔するまで痛めつけてやれ!。」
「待っ・・・。そこまでしなくて良いから・・。」
「いや、こんな奴に情けはいらない。連れて行け、カレン。」
「はい!」
カレンはその男を連れて部屋を出て行った。俺はスザクに手を差し伸べて、立たせながら言った。
「さあ、帰ろう、スザク。アッシュフォードへ・・・。」
「・・・うん。」
〜          〜
「本当によかったのに・・・。あんなにしなくて。」
「あの下劣な男か?気にするなあんな奴。お前は優しすぎるんだ。」
アッシュフォード学園に戻り、スザクを風呂にいれ、温かい食事とお茶を出した。ベッドに腰掛けて二人でお茶を飲んでいるときに、スザクがフイに口を開いたのだ。
「・・・そうかな。」
「あの男はそうされても文句の言えないことをしたんだ。」「そうだね・・・。」
優しいスザクには他人を苦しめることは耐え難いことなのかもしれない。でも、これだけは譲れない。あの男はなにがあっても懲らしめる。
「それよりも・・・。身体は大丈夫か?。」
「うん、身体の方は大丈夫だよ・・・。そんなに酷くないし。でも・・・。」
「ん?。」
スザクはサイドテーブルにティーカップを置くと身体を摺り寄せてくる。
「心が・・・・痛い、かな。」
「スザク・・・。」
俺のワイシャツ一枚という出で立ちだったスザクは上の方のボタンを2~3個はずすと、両手で左右に開いて胸元を俺にみせてくる。その胸元には赤い傷がちっている。
「癒してよ・・・忘れさせてくれるだろ?。このあとも・・・ルルーシュが、消して?。」
「スザク・・・。」
「んっ・・・あ・・・う。」
俺を誘った唇に口付け、キスを深くしていく。右手を後頭部にまわし、逃げ道をふさぎ、左手で残りのボタンをはずしていく。ボタンが全部外れると、胸に残る赤いあとに吸い付いた。
「あっ・・・つっん。」
スザクが痛みを感じるほど吸い付くと、鮮やかな鮮血のような痕が残る。ほかのあとにも同じように吸い付いたあと、すでに芯を持ってたっていた乳首を口に含む。
「う・・・んっ。あっあ・・。」
口に含んでいない方を指で弄び、もう一方を舌で優しく舐め転がしていく。赤く熟れてきたところで反対を口に含み、今まで含んでいた方を指で弄る。「あっ・・・いた・・・いよ。」
スザクが感じすぎて痛くなるころには、二つの乳首はすっかり真赤になり、唾液で艶かしく光っていた。それを食い入るように見つめているとスザクが軽く身をよじりながら訴える。
「そんなに、見ないで・・。」
「いいじゃないか。・・・それともこっち、触ってほしかった?。」
「あっん・・・。」
触れてもいないのに勃ちあがり先走りに濡れていたスザク自身に指を絡め攻め立てる。
「っあ・・・・やっ、ああっ。・・・。」
「いやじゃないだろ?な?。」
「んんっ・・・・つあ・・。」
指の動きを速くしながら、乳首や声を上げる場所に吸い付けばスザクはどんどん乱れていった。
「もっ・・・だめ。イくっ・・。」
「いいぞ・・。ホラ。」
「んっ・・あああっ。」
スザクは呆気なく俺に手に白濁を吐き出すと、浅い息を繰り返していた。
「大丈夫か?つらいんじゃ・・・。」
「へ・・いき。それに、やめられる方がつらいよ・・・。だから、来てよ・・・ルルーシュ。」
「じゃあ慣らすから・・・。」
後ろの蕾へと指を突き入れると中はすでにやわらかくて少し慣らすだけで挿れられそうだった。始めは指をほぐすように動かし、抽挿に変えていく。
「もっ・・・、だいじょぶ・・・・だからっ。」
「ああ、俺も、お前を感じたい・・・。」
自身を入り口にあてがうと、一気にスザクの中へと押しはいった。
「あ・・あつっ・・・いよ。」
「スザク、お前の中もグズグズに蕩けてる。ホラ。」
「あっ・・・、ダメッまだゆらしちゃっ・・・。」
軽く揺すぶるだけでもクチュクチュという音が響く。熱く蕩けきったスザクの中は動くたびに絡み付いてくる。その快感に耐え切れなくなって、大きく抽挿を始める。
「アッ・・ぁ・・いいっ・・きもちいっ。」
「・・・たしか、ここ・・・だっけ?。」
「そこっ・・・・あっああん。」
スザクの一番感じるところを擦り上げれば、スザクは俺にしがみついて弓なりになって快感に酔いしれている。
「ルッ・・・・ルシュも気持ちい?。」
快感による涙で潤んだ瞳で見つめられながら聞かれる。それだけで背筋をゾクリとした快感が走っていく。
「ああ、気持ちいいよスザク・・・・。」
「んっ・・・ふ。」
キスをすればスザクがそれに応じてくる。深いキスを交わしながらも腰の動きはとめずに二人で頂点へと昇っていく。
「またイキそっ・・・。」
「うん、一緒に・・・・な?。」
スザクの最奥を穿った瞬間、スザクは果て、俺もその締め付けで果てた。〜        〜
「なんか僕、ルルーシュに助けられてばっかりだね。」
「何か悪いのか?」
ベッドで二人、裸で抱きしめあいながら話をしている。始めはセックスの余韻に浸っていたのだが、いつの間にか会話になっていた。
「次は僕に助けさせてね、ルルーシュ。」
「・・・そうだな、ナイトメア戦とかか?期待してるさ。」
本当はもう助けられている。再会したあの日から、生きるための希望が増えたんだから。
「どうかした?ルルーシュ?」
「いや、ただ・・・・好きだなって思って。」
「僕も大好きだよ、ルルーシュ。」
そして、そばにいてくれるだけで、心が支えられる。これ以上の助けはないと思う。そのことを伝えるのはまだ後になりそうだけど、これだけは伝えておこう。
「スザク、ありがとう・・・。」
「何言ってるんだよ、お礼を言うのは僕のほうだろ?・・・ありがとう、ルルーシュ。」
この笑顔を守る。なにがあろうともう二度と失わない。そのために世界を変えていこう、スザクとともに・・・。
End




あとがき 

2はルルーシュ目線で書いてみましたww
ホントは1で終わりだったんですけどねぇ…人間書いちゃう時は書いちゃうもんです。
そして私はとことんスザクにSなのか?

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