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ギアス
贖罪
「約束だよ、ルルーシュ・・・。絶対にもう一度、会おう。」
「ああ、約束だ。なにがあっても・・・。」
この約束を交わしてから、もう7年の月日が過ぎた。だがその約束は果たされることなく、僕はブリタリアの軍人になっている。
「はぁ・・・。疲れた・・・。」
名誉ブリタニア人、元イレブン、そんな扱いを受ける日々はとてもつらかったが今ではそんな感覚は麻痺してしまっているようだった。だけど・・・。
「来たか・・・、枢木スザク。」
「はい・・。」
この‘仕事‘だけは、つらい。でも僕は、そうされないといけない人間だから。だから、求められるなら・・・。
「今日も私のもとでかわいく鳴いてくれるんだろ?。なぁ。」
「・・・イエス、マイロード。」
耐えてみせる、贖罪のために。
〜          〜
「僕だよ、ルルーシュ。スザクだ。」
「スザク、お前・・。ブリタニアの軍人になったのか。」
彼との再会は意外なときに訪れた。テロリストを追う中で、会えるなんて。
だが、その再会も長い間のことではなく、すぐに彼と離れてしまった。そしてそれからは、殿下殺害の容疑をかけられたり、ゼロに救われたり、いろいろなことが重なって彼を探すことはできなかった。ロイドさんの話だと、死体の中には彼はいなかったようなのできっとどこかで生きているはずだ。そして次の再会はすぐだった。
〜          〜
「枢木スザクです。よろしくお願いします。」
そのクラスの中に彼はいた。なぜだろう、クラスに一歩踏み入れただけで彼の存在に気がついた。オーラ・・・だろうか。何かを感じた。そして彼は7年ぶりの合図でよびかけてくれた。
『屋根裏部屋で話そう』
すぐに教室を出て行った彼のあとを追った。学校に屋根裏部屋はないからきっとあそこだ。
屋根裏部屋の位置にあるもの、屋上。僕はゆっくりとその扉を開けた。
「久しぶりに使ったよ、この合図。」
「屋根裏部屋で話そう・・・。」
7年前二人で決めた合図。二人っきりになりたいときによく使った。なつかしい、変わらない彼がそこにいた。
「スザク、お前大丈夫だったのか?。」
「うん、何とかね。懐中時計が跳弾をふせいでくれて・・・。」
「そうか・・・。よかった。」
彼の紫の瞳に安堵の色が見える。昔から顔に表情が出ていなくても瞳には感情が見えていた。目は口ほどにものを言うというが、それは本当らしい。
「キミの方は?あの後大丈夫だった?。」
「なんとか。命からがら逃げたよ・・・。」
「よかった・・・。君が生きていて。死体リストには載ってなかったから生きているだろうとは思ってたけど。」
「そんな物騒なものみるなよ。」
「ゴメンゴメン。」
目が逢うと自然と笑い声がこぼれてきて、二人で声をあげて笑った。もしかしてこれは夢なんじゃないかと思うぐらい幸せな時間が流れる。
「でも、いきなりここに転校なんて。どうしたんだ?。」
「うん、学生なら学校に行くべきだって計らってくれた人がいて・・・。でもそこに君がいるなんて。」
本当に驚いた、そしてうれしかった。あの事件以来会えないのもイヤだったし、なによりこれから学校に来ればルルーシュに会える。そのことが頭の中を駆け巡っている。そのときだった。
キーンコーンカーンコーン
「あ、チャイム・・・。」
「もう少しいいじゃないか。なんならサボろうか?。」
「何言ってるんだよ。授業に行かないと・・・。ほら。」
扉に向かおうとルルーシュに背を向けた。するとフイに左手をつかまれる。
「っつ・・・。」
「待てよ、今晩ウチにこないか?会わせたいんだ、ナナリーに。」
「あ・・・。ああ、うん。ぜひ行くよ!じゃあ今度こそ戻ろう?。」
「はいはい。」
ルルーシュはめんどくさそうな口調でそういうと歩き出す。その彼の隣に並んで一緒に歩く。が、あまり彼の顔を見ないようにした。さっき・・・、手をつかまれただけなのになぜか胸が高まった。最初は驚いただけだと思っていたが今も心臓がせわしなく動いている。心なしかほほも熱かった。なぜだかものすごく恥ずかしくてルルーシュに動揺を悟られないようにつとめた。
〜         〜
「今日はありがとう。たのしかったよ。」
ナナリーとの再会と3人での食事を終わらせての帰り際、見送りにきてくれたルルーシュに告げる。
「泊まっていってもいいんだぞ?。」
「ありがとう。でも・・・・、仕事が残ってるから。」
「お前、まだ軍に・・。」
ルルーシュの顔が険しくなったので慌ててフォローをいれる。
「大丈夫だよ。技術部にしてもらったから。」
「そうか、技術部か・・・。」
本当は技術部でもナイトメアのパイロットだから前よりも危険かもしれないが、心配してくれる彼には言えない。それに今は先に言うことがある。
「ルルーシュ・・・。僕ら学校では友だちでいよう。」
「なんで・・・!。」
「どう説明するんだ?イレブンと友だちなんて・・・。下手すればばれてしまう、キミが皇子だって。」
ルルーシュは口をつぐんだ。ルルーシュを言い伏せたのは初めてな気がする。
「じゃあ、また明日。」
「スザクッ・・・・・。」
僕を呼びとめるルルーシュに背を向けて歩き出す。でもなぜか途中で足が止まって、口から言葉がこぼれ出た。
「なんか、うれしいな・・・。こんな日がくるなんて。」
素直に思ったことだった。自分の思いを率直に言ったのなんて何時以来だろう?。
「じゃあね、ルルーシュ・・・。」
これ以上あの場にいたら軍に戻りたくなくなってしまいそうになったので、足早に立ち去った。途中で振り向きそうになったけどそれはしなかった。
〜          〜
「おお、枢木スザク。まっていたぞ・・・。」
「はい。」
今夜もまた上官の性欲を解消するために呼び出された。正直労働の後にこれはきつい。だが逃げることはできない。誰も自分を守ってはくれないし、自分は守られる価値のある人間じゃない。それに、僕がこんなことをされても悲しむ人はいない。
「ほら・・・。」
「っつ・・イ、ヤだ。」
なぜだろう、いつもなら少しの嫌悪感ぐらい我慢できるのに。
「おやおや、悪いコだ・・・。それとも、もうこっちに入れてほしいのか?。」
「っあ・・・。」
後ろの蕾に相手の指が触れ、ユルユルと入ろうとしてくる。
「イヤッ・・だ。イヤぁ。」
イヤだ、イヤだ、イヤだ。それしか頭に浮かばない。中に入ろうとしている指の進入を防ごうと自然と身体がこわばる。
「っ・・・・。こっの・・・!。」
相手の上官は痺れを切らしたようで、思いっきりほほを殴られた。
「このイレブンが!優しくしていればつけあがって!!。」
その男は僕の足を無理やり拡げ、慣らしてもいない蕾に自身をあてがった。
「やめろっ・・!。」
その声もむなしく、それが中へと入ってくる。入り口や中が引き攣れて傷ついていく。でも、一番痛いのは心だった。ついこの前まで誰かに抱かれることくらい平気だったのに。今は嫌悪感や、悲しさ、悔しさがこみあげる。
「だ・・れか・・。」
助けてほしい・・・・・?誰に?。
〜          〜
結局、あの後怒りきった上官に散々嬲られ朝から疲労しきっていた。身体は節々が痛くて、傷だらけだった。でも、幸い制服で全てかくれるし、体育もとても受けられる状態じゃないからよかった。それに今日はルルーシュが僕が生徒会に入れるよう計らってくれた。そのことがうれしかった。生徒会のみんなもほとんどの人が快く受け入れてくれてプチ歓迎会を開いてくれている。
「新人!仲良くやろうな!。」
「もう・・。新人じゃなくてスザクくんでしょ。」
「はいはい!けんかはしないのよ!」
みんなとても優しくて輝いて見える。フイに身体に鈍痛がはしる。その痛みが身体にはしるたびに、自分を思い知る。自分が汚れているって・・・・。
「スザク?どうした?。」
「っ・・・!ルルーシュ。」
思いふけっていてボウッとしていたのかルルーシュが近づいたのにまったく気づかなかった。
「なんでもないよ。それよりルルーシュ・・。」
「ん?。」
「ありがとう。みんなになじめるようにしてくれて。」
「なに言ってんだ、友だちだろ俺たちは?。」
友だち。
「そうだったね・・・。」
なんでだ?昨日といい今日といい。なんで友だちって言われて悲しくなるんだっ・・・・!。
「ス・・・ザク?。」
気づいたらほほには涙が流れていた。なにをどうしてもそれを止めることはできなかった。その場にいるわけにはいかず、適当なことを言って逃げ出す。
「スザクっ!!。」
「なになに?ルルーシュ泣かせたの?。」
「なにやってんのよぉ。」
「ちがいますよっ!。」
後ろから声が聞こえるが振り返らずにひたすら走った。自分が知る唯一のひとりになれる場所へと。
〜          〜
屋上、ここしかひとりになれる場所を知らなかった。いや、ここは“ひとり”になれる場所じゃない。彼がこの場所を知っている。
「やっぱりここか・・・。」
「ルルーシュ。」
扉が開く音に顔を上げれば、そこには息を切らしたルルーシュがいた。
「やめてくれよ、俺がみんなに怒られた。」
「・・・ゴメン。」
「どうしたんだ?。」
本当に自分はどうしたのだろう。自分の感情を表に出すことなんて忘れたはずなのに。あの夏以来、父を殺したあの日以来、自分の感情を押し殺してきたはずなのにそれができなかった。
「・・・俺には話せないのか?。友だちだろ?俺たち。」
「っ・・・・それが、いやなんだっ。」
「え?。」
勝手に言葉を紡いでいく口を閉じることはできなかった。あふれ出る感情はもう止められない。
「何でかわからないけどっ・・・いやなんだ・・・。友だちって、言われるの。」
「スザク、お前何言って・・・。」「なんで・・・なんでこんなに・・・。」
また目から大粒の涙がこぼれおちてきた。口からはもう嗚咽しか出てこなくてルルーシュと会話をすることすら儘ならなかった。
「お前は、俺になんて言ってほしいんだ?。」
「えっ・・・。」
「俺とはもう友だちじゃないって言いたいのか?それとも・・・。」
ルルーシュはスッと僕に近づくと顔を覗き込んでくる。それはどんどんと近づいてきてもうすぐ唇にふれる、という寸前で止まった。
「こうなりたいって言いたいのか?。」
「んっ・・・。」
ルルーシュの唇と僕の唇が重なる。その部分が蕩けそうに熱くなっていく。ただ触れているだけなのに、喜びと悲しみがこみ上げてくる。
「・・っあ。」
ルルーシュの唇が離れていった。それだけで寂しい気持ちになる。そして、今気がついた。
「スザク・・・。」
ルルーシュが好きなんだって。でも・・・。
「好きだよ。スザク。」
もう、遅すぎるよ。なにもかも。
「ルルーシュ・・・だめだ違うよ。」
「なにがだ?何も違わない。俺はお前が好きだ、スザク。そしてお前も俺が好きなんだ。」
だめだ。
「違う。」
崩れる。
「違わない。何でそんなに否定するんだっ!。」
今までやって来たことが、自分の決意が、崩れ去る。
「だって僕はっ・・・僕にはキミに気持ちを伝える権利も、キミに好きになってもらう資格もないんだ・・・・。」
「どうして・・・。」父さんを殺したことはきっと、ルルーシュは気づいているはずだ。あの時、父さんを殺したあとはルルーシュたちのところでしばらく過ごしていたんだから、態度が違うことぐらいわかったはずだ。だけどきっとこれは予想すらしてないだろう。
「だって、こんなんだよ?僕。」
ゆっくりと襟元のホックをはずし、シャツのボタンを2〜3個はずしてはだけさせた。あらわになった首筋や胸元には昨日の行為の跡が生々しく残っている。
「ホラ、何もいえないだろ?。」
「・・・・・・。」
ルルーシュは驚いたまま何も言わなかった。僕は悲しさと虚しさからくる笑いが止められなくなっていた。
「アハハッ、笑っちゃうよね。元首相の息子が今はブリタニアの軍人にその身体を売ってるなんて・・・。」
「やめろっ!」
ぎゅっと力強くルルーシュに抱きしめられる。温かい腕に抱かれてまた涙があふれ出た。
「どうしてそんなに自分を追い詰めるんだ。・・・まだ、父親を殺したことに苦しんでいるのか?。」
「っ・・・・、だっ・・・て。」
「悩むな、あのおかげでエリア11は、日本は破壊されつくすことなく今ここにあるんだ。」
「でもっ・・・。」
そんなの一方的に押し付けた結果だ。誰に望まれたわけではない。自分が、一人で、勝手にそう望んだんだ。
「ゴメン。」
「なん・・で。何でルルーシュがあやまるの?。」
「俺があの時、ちゃんとお前に向き合っていたら・・・。こんなにはならなかったのに。」
違う。ルルーシュが悪いんじゃない。僕が、悪いのに・・・。こんな風に優しく慰められると心が軽くなっていく。
「もう、自分を売ったりするな。お前がそんなことをする必要なんかないんだ。そんなこと、贖罪でもなんでもない。スザク、お前が傷つくのは・・・見たくないんだ。」
「・・・うんっ。」
ルルーシュの温もりに包まれながら言われるとそれだけで安心する。呼吸をするたびに涙があふれだす。
「泣くな、スザク。」
「あっ・・・。ん」
もう一度ルルーシュから優しいキスが降ってくる。唇を優しく啄ばまれかすかに吐息がこぼれる。その薄く開いたところにルルーシュの舌がスルリと入ってくる。
「ふっ・・・んんっ、あっ。」
ゆっくりと口腔内を探られて、敏感な場所を探し当てるとそこを擦りあげられる。快感に腰がガクガクと震えてくる。
「あ・・・、な・・・・んで・・こんなにっ。」
上官に抱かれたときはこんなにならなかったのに、今は立ってるのがつらい位にまで快感に苛まれている。ルルーシュは唇を離すとしっかりと目を見て言って来た。
「そんなの、俺だからに決まってるだろ?。」
「えっ・・・?。」
ルルーシュだから・・・・?。そんなのが関係あるんだろうか。することは何も変わらないのに。無言で黙り込む僕にルルーシュは呆れた声で言う。
「お前・・・、わからないのか?。」
「だって・・・、することは・・・・変わらないだろ?。」
今まで何人にも抱かれてきたときは何も変わらなかったし、感情を押し殺すのに精一杯だったから。
「バカがっ!。変わるに決まっているだろ!。気持ちが有るのと無いのでは全然違う!。」
「き・・・・もち・・・。」
呆然とする僕をルルーシュはキュッと優しく抱きしめてくれた。
「ゴメン。・・・・つらかったな、今まで。」
「ルルーシュ・・・・。」
「好きだ、スザク。お前のことが誰よりも。・・・・だから、お前を抱きたい。優しくするから。」
アメジストの瞳に見つめられ、優しい声に囁かれる。わかる、今なら。好きって言う気持ちが伝わってくる、溢れ出してくる。それだけで幸せになる。でも・・・。
「でも、僕が幸せになっていいのかな?。」
「いいんだ、いいんだよスザク。」
「ん・・・。ルルーシュ、好き・・・だよ。」
〜          〜
「ふっ・・・・・んんっ!。あっ・・・。」
ルルーシュの部屋に移動してからはなだれ込むようにベッドに押し倒された。衣服を剥ぎ取られ、キスをされ、声を上げる場所を探られる。
「ル・・・ルーシュ。やっ、まっ・・・て。」
「大丈夫、ホラ力抜いて。」
「んっ、あっ・・。」
すでに先走りを漏らしていた自身を握りこまれ、嬌声がこぼれた。ルルーシュはそのまま指を巧みに動かしてスザクを追い詰めていく。
「あんっ・・・んん、う。」
「声、抑えるなって。」
「あっ・・つうっ。」
乳首に舌を這わされ、身体がビクリとはねる。舐め上げられたり甘噛みされたりすると声を抑えることなんてできなかった。
「あ、やっ・・・ルルーシュ。ダメッ・・・も・・・。」
自身も限界まで追い詰められて、イかせてと目で訴える。でもルルーシュはほんの少し指のうごきを弱くする。
「やっだ・・・。イかせてよぉルルーシュ・・・・。」
ルルーシュを見つめながら口に出してお願いする。すると指のうごきが速速まり高みへと上らせられる。
「んっ、ああああっ。」
ルルーシュの手の中にそのまま精を吐き出すと、ルルーシュはその白濁を目の前でゆっくりと舐め取った。白い液と赤い舌の対比はなんとも言えないぐらい卑猥で、それだけで羞恥と快感を誘った。
「ん?何見つめてるんだ?。」
「えっ・・・・なんでもないよ・・・。」
ルルーシュはニヤリと笑うとズイッと近づいて耳元で囁いてくる。
「見とれてたろ?。」
「ちがっ・・・。」
「じゃあ、構ってほしかった?。」
ルルーシュはそう言いながら蕾へと手を伸ばして触れてきたときだった。そこに痛みが走って思わず声を上げる。
「っつ!た・・・。」
「すまない・・・。ん?傷ができてる。」
「あ・・・。」
おそらくは昨日の行為でできた傷だろう。昨日は無理やりに挿られたからきっとそのときついたんだと思う。
「あ、の・・・たぶん、昨日・・。」
「乱暴にされたんだな。指じゃ痛い・・・か。」
「え?・・・あっ。」
ルルーシュは僕の足を大きく広げるとその間へと顔をうずめた。後ろの蕾にヌメッとしたものが触れる。それが舌だとわかるのに時間は要らなかった。
「ダッメ・・・汚いよ、ルルー・・・シュ。」
「汚くなんて・・・・ないぞ?。」
ルルーシュの舌はゆっくりと入り口をほぐすように動く。すると入り口はヒクンと蠢いてそれを受け入れる。舌は中をほぐすように動くし、唾液も送り込まれて、グチュグチュという音が響く。
「あっ・・あ、もう・・・欲しっ・・・。」「いいよ、あげるよスザク。」
「んっ・・・。」
ルル−シュは入り口に自身をあてがうとそのままゆっくりと挿ってきた。「あっ・・・ん、んつっ・・・。」
「大丈夫か?。」
「へ・・・いき。だっから・・・あっ。」
奥まで届いたルルーシュのそれは熱くて、まるでそこから蕩けてしまいそうになるほどだった。こんな気持ちは今まで味わったことがなかった。好きな人と身体を繋げることがこんなに幸せなことだったなんて・・・。
「動くぞ?。」
「う・・・んっ、あっ・・ああっ・・。」
最始は軽く揺さぶるだけだったものが、抽挿に変わり、さらにそれが激しくなっていく。擦り上げられ中から湧き上がる快感にルルーシュを締め付ければまた擦れて快感が生まれていく。
「あっあ・・・もうイきそっ・・・・。」
「俺も・・・。だから一緒に・・・。」
「んっ・・・。」
抽挿がさらに激しくなり一緒に高みへと上っていく。そして最奥を突かれたとき二人で、同時に果てた。
〜          〜
「う・・・あ。」
「すまない、スザク。歯止めが利かなくなってしまって。」
結局あのあと2回3回と続けてしまって最後には半分気絶するように眠り込んだ。
「いいよ・・・。大丈夫、そんなにつらくないよ。」
「そうか・・・。でも。」
まだ二人とも裸でいるベッドの中でルルーシュが僕の胸にギュッと抱きついてきた。
「俺の体力が限界だ・・・。」
「プッ・・・・あははっ・・・。」
「・・・笑ったな。」
ルルーシュはムッと口を尖らせ僕を見ると、すぐに優しい笑みに表情を変えた。
「・・・やっとお前の笑顔を見たよ。」
「僕、笑ってなかった?。」
「表面的には笑ってたよ。でも、心から笑ってなかったろ?。」
心からの笑顔、か。そんなの何時以来だろう。ルルーシュといれば戻れる気がする。気持ちを素直に言える自分に、心から笑える自分に。
「スザク、お前軍は・・・。」
「何とかするよ。今は技術部でそこの上司はそんなことしないし、伯爵だから・・・。何とかしてくれるように頼んでみるよ。」
「無理はするな。何かあったら俺に言え、いいな?。」
力強く抱きしめて言われると心のそこから安心する。心が温かくなる。・・・今まで僕の心は冷え切っていた。きっと人間として生きてはいなかった。でも今、僕の心は温もりで満たされている。だから今日からはこの気持ちを守っていこう。
「ルルーシュ。」
「ん?。」
「好きだよ・・・、大好き。」
ルルーシュの隣で・・・。
End





あとがき

一期の6話を見直して書きたくなった奴ですね。
途中の会話はもろにそうですし(笑)
これはスザク側から書いたやつですね
ルルーシュ目線の続編もあるんでよかったらそちらもどうぞ
でもルル!「お前も俺が好きなんだ!」ってどんだけ自意識過剰!ww

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