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恋愛リアル
サン
−敬吾 Side−

夏樹と仲直り出来て、お互いの気持ちを確認して、身も心も結ばれて…。
まさか両想いだったとは、思ってもみなかった。

俺、今めちゃめちゃ幸せだぁ!!

いきなりハル兄にはバレちゃったり、衝撃の告白も聞いちゃったけど…。
ハル兄ならきっと味方になってくれる。


朔弥の兄貴、隆哉さんとハル兄は高校の同級生。
俺が初めて会った時に感じた、ハル兄への優しい眼差しを思い出し、話を聞いた時妙に納得してしまった。
二人ともすごく似合ってる。
夏樹とハル兄も仲良くなったみたいだし、良かった良かった。

って思ってるのは、もしかして俺だけ?


あと残すところ3日で期末テストが終わり、後は夏休みを待つばかりという今日この頃。
普段から真面目にやっているとはいえ、この時期はやっぱ不安だし、上位を狙う俺としては、とても貴重で大切な時間を復習に当てたいんだけど。

「だからー!一緒にやればいいじゃん。」

「ハァ?何で俺がお前に合わせないとなんねぇの?」

その考えに納得出来ないと、夏樹様はたいそうご立腹の様子です。
テスト期間だけ勉強に集中したいと話すと、急に夏樹の機嫌が悪くなった。

「なっちゃんだって、テスト受けるんだ…」

「別に!俺はお前と違うし。」

少し前から不機嫌ではあったんだけど、何でこんな事で怒ってるのか、全く分からない。

「勝手に勉強でも何でもしてろよ!バカ!ヘタレ!!」

「おいっ…夏樹!」

思いっ切り怖い顔で俺を睨み、夏樹は足早に家の中へと入ってしまった。
取り残された俺は、ハァーっと盛大にため息を漏らす。

ったく…。
いつも通り家まで送ってきたじゃん!
何が気に入らないんだか。
俺達付き合って5日目の出来立てホヤホヤカップルなのに、こんな感じて良いのか?
切なく少し泣きたい気持ちで、俺は仕方なく夏樹の家を後にした。


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あきゅろす。
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