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恋愛リアル
ハチ
そういえば柊のクラスへ行くのは久しぶりだ。

朝は一緒だけど最近帰りは別だし、朔弥と一緒の時間を作れって俺が言い出して、そんなの口実だけどな。
その間俺はヤってたし。
昼は中庭のベンチで待ち合わせするようにしたから迎えに行かなくなったし。



まあ…もう一つ理由はあるんだけどな。



「柊!」

「あっ!夏樹。どうしたの?」

CDを柊に渡すのが目的じゃない。本当の目的は隣にいるコイツ…本田 敬吾。あれから俺に気付く事はなかったろう。もう忘れてたかもな。けど完全にはあんな衝撃的なのは忘れられないはず。その間にたっぷりと情報収拾させてもらったよ。

柊にCDを渡し、ここで初めて敬吾に視線を向ける。気付かなかったんじゃなく気付かないフリをしてただけ。予想通り固まってるし。なんてマヌケな面してんだよ。思わずクスっと笑みが零れながらも視線は反らさない。と奴はますます凍りついた。
コイツかなり面白いかも。


女王様を怒らせた罪は重いよ。




覚悟しろ…本田 敬吾。



必ず俺に服従させてやる!




この日から俺の猛攻撃が始まった。







まさかこんな事になるなんてこの時は全く予想もしていなかったけど。

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