恋愛リアル
ナナ
―夏樹 Side―
何でだ?
ヤッても全然満たされねぇ…。
上手い奴とでも、人数増やしてもどんどん渇いてく…。
あの日、晃史とはもう駄目だと思い知らされた。
カラダから始まった関係で自分の気持ちをずっとごまかして、気付いた時にはもう遅くて…。
その間にアイツには本命が出来て…。
こんなんだったら一度ぐらい「好きだ」って言っとくんだった。
「失恋…てやつか?」
「失恋て、夏樹!どうしたんだよ?その顔も悩ましくていい!」
「俺の美しい夏樹を傷つけた奴はどこのどいつだ?」
「よーし。俺がぶっ飛ばしてやる!!そしたらキスしてくれ!」
俺の周りにはいつも男達が群がり俺とヤるのを今か今かと待ち侘びている。
でもヤらない。妄想したりオカズにすんのは許してやるよ。
コイツらは餌をチラつかせていいように使う奴隷のまま。
だって俺はここじゃ女王様だから。
「俺柊の所行ってくるからついてくんな。」
一応命令は聞く。俺に嫌われるのが嫌らしい。
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